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2023年 11月13 日 3000号
おかげさまで3000号
魂の編集長 水谷もりひと
今そこそこ幸せな人にはきっとこんな先祖がいた
2022年に日本講演新聞は、前身の宮崎中央新聞の経営を引き継いでから30周年を迎えました。また、昭和30年3月の創刊から今年の11月で3000号になります。これも読者の皆様あってのことです。本当にありがとうございます。元々宮崎で発行されていた宮崎中央新聞と出会ったのは30歳の時でした。東京から宮崎にUターンした時、…【続きはこちらから】
社説
絶望の中で思った、「私でよかった」
魂の編集長 水谷もりひと
「我思う、故に我あり」とは、17世紀のフランスの哲学者、ルネ・デカルトの言葉である。「自分を含めて自分の周りにある物事や現象は本当に確かなものなのか」とすべてを疑うデカルト。「しかし、そう疑っている自分が今ここに存在していることは疑う余地がない。故に我あり」というような意味だ。存在とは「意識」のことである。思う、感じる、考える、疑う、喜ぶ、絶望する、そんな意識が自分を自分たらしめている。先日、神田豊島屋の木村蓉子会長の話を聞いた。別れた後、デカルトのその言葉が脳裏に浮かんだ。木村さんは…【続きはこちらから】
2023年 11月6 日 2999号
絶望からの挑戦
リオ・パラリンピック 車いすラグビー銅メダリスト
官野一彦さん
突然歩けなくなったけど絶望したのはたったの5日
2004年4月、僕はサーフィン中の事故で海底に頭から突っ込み、頚椎を骨折し脊髄を損傷しました。医者からは、「もう一生歩けない」と言われました。しばらくすると、不安や将来への恐怖心や「何で俺だけこんな目に……」という怒りが湧いてきて、急に悲しくなって泣いたり情緒不安定になりました。看護師さんにも罵声を浴びせたり暴れたりしました。当時、23歳だった僕は、…【続きはこちらから】
社説
「学び」と「ときめき」がある高齢社会へ
魂の編集長 水谷もりひと
朝10時、キーンコーンカーンコーンというチャイムの音が流れる。生徒は既に全員着席している。正面には馴染みのある横長の黒板があり、その前に先生がいる。そう、ここは学校なのだ。まず朝礼の時間。校歌を斉唱し、その後、点呼。先生が一人ひとりの名前を呼ぶ。女子は皆元気よく「はーい!」と手を挙げる。男子は短く「はい!」男女比は女子が圧倒的に多い。16人中、女子13人、男子3人だ。実はどこの教室もそのくらいなのだという。それもそのはず、この学校の生徒は…【続きはこちらから】
2023年 10月23 日 2998号
おしえて! iPS細胞
京都大学iPS細胞研究所特定研究員/農学博士
和田濱裕之さん
iPS細胞で医療の未来はどう変わるか?
…まず、iPS細胞が見つかった経緯についてご説明します。ヒトの体には、皮膚や血液、神経、心臓、筋肉や骨など、実にいろんな種類、たくさんの数の細胞があります。60キロの体重の大人だと、細胞の種類は200種類以上、細胞の数は約40兆個といわれます。それほど多くの種類、多くの数の細胞があるわけです。ところがその出発点は、…【続きはこちらから】
社説
「お与えの子」の素敵な想いの伝え方
中部支局長 山本孝弘
愛知県田原市の小学校で非常勤講師を務める廣中郁子(ひろなか・いくこ)さんを取材した。今から14年前、第2子を妊娠していた郁子さんは、ある日こんな夢を見た。天然パーマの女の子が、「お母さん、会いたかった!」と言って満面の笑みで抱き着いてきたのだ。でも郁子さんはオロオロして抱きとめてあげることができなかった。女の子が重度の障がいを持っていたからだ。「それが正夢でも…【続きはこちらから】
2023年 10月16日 2997号
こっそり教えて! オシリの話
大阪肛門科診療所副院長
佐々木みのりさん
オシリ、洗いすぎていませんか?
私はこれまで25年間、10万人以上の「オシリ」を診てきました。その間、増えたのが、洗いすぎによるオシリのトラブルです。温水洗浄便座による「洗いすぎ」です。温水洗浄便座を毎日使用するうちに、「かゆい」「ヒリヒリして痛い」などの不調を訴える方が増えたのです。この便座が出始めた当初は、肛門科医ですら、「痔(じ)の症状が改善する」ということで、温水洗浄便座の積極的な使用を勧めていました。ところが…【続きはこちらから】
社説
「私」という奇跡の存在とかたじけなさ
魂の編集長 水谷もりひと
あなたがこの地球上に生まれてくる前の話である。仮にまだ天上界にいるとしよう。おびただしい数の生命エネルギーが、この大宇宙の中で生命体として生きていけるたった一つの星、地球に生まれることを希求して、今か今かと順番を待っている。そしていよいよ地球に誕生することが許された。しかし、どんな生命体として生まれるのかは分からない。なにせ地球には「動物」という括りの生命体が、確認されているだけで175万種もあるからだ。たとえば、…【続きはこちらから】
2023年 10月9日 2996号
イキカタを支える介護
株式会社いろ葉 代表取締役
中迎聡子さん
入居間もないお年寄りと一泊二日の福岡旅行!
私は、特別養護老人ホームに3年勤めたのち、2003年に「宅老所いろ葉」を開所しました。現在は鹿児島市を拠点に、デイサービス、有料老人ホーム、訪問介護などの介護事業のほか、就労支援事業や子育て支援事業も行っています。いろ葉の新人スタッフ研修で、私がいつも伝えていることがあります。それは…【続きはこちらから】
社説
94歳、弟の分まで生きたやなせさん
魂の編集長 水谷もりひと
…やなせさんの詩集『おとうとものがたり』に、「シーソーというかなしい遊びがある」という出だしの詩がある。小さい時、弟は病気がちで、学校の成績も悪かった。兄は健康で成績はよかった。弟は薬ばかり飲んでいて、いつもお菓子と玩具に囲まれていた。兄は自分も病気になりたくてわざと雨にびしょぬれになったりしたが、平気だった。しかし…【続きはこちらから】
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