水谷もりひとブログ

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「なぜあの人は頑張り、あの人は辞めるのか」

僕は今、倫理法人会に所属していますし、うちの社長はロータリークラブの会員です。
最近、そういう会を見て思ったことがあります。

入会にしたのに辞めていく人がいる一方で、役員になってその活動を一生懸命盛り上げている人がいる。しかもイヤイヤ役員をやっているのではなく、イキイキしているのです。

どこが違うのか、ある日、はっと思いつきました。

役員を引き受けたり、イキイキ活動している人はその会の活動を通して「自分が変わった」「一皮むけた」「成長した」という実感がある人たちなんではないかと。

そして、辞めていく人は、入会しても何も変わらない。だから会合に行ってもつまらない。会費がもったいない。それで辞めていくんだろうなと。

会社も同じだと思いました。
仕事を通して「自分が変わった」「成長した」という実感があると、仕事が面白くなり、イキイキしてきます。

ところが、仕事も覚え、技術的なことや作業の段取りも覚えたのに、その仕事を通して「自分が変わった」「成長した」という実感がないと、何となく仕事が面白くなくなり、そろそろ転職しようかという思いがよぎるものです。

あるいは会社の中の人間関係が苦しくなります。
特に仕事でイキイキしている人と。
だってその人は成長しているのに、自分は成長していないんですから。

「自分が変わった」「成長した」という実感の背景には、必ず「自己否定」があります。
上司との衝突です。
会社の方針や理念と照合して、「それじゃだめ」「今のままじゃだめ」というメッセージがあるのです。

それを素直に受け止め、努力した人には「変化」があり、「成長」がありますが、
否定されたことに腹を立てたり、落ち込んだりして、「今のままの自分」を頑なに守ろうとしていると「変化」も「成長」もないわけです。

ただ、人はそう簡単には変わりませんよね。変化や成長のない時期って3年から5年はあるだろうと思います。
5年働いて、それでも仕事がつまらないと思うのであれば、転職もいいかもしれませんね。

とにかく、「今の自分のままじゃだめ」そういうメッセージをくれる人、
会社には上司がいます。
家庭には配偶者がいます。

そういう人たちによって人格は磨かれ、精神は鍛えられ、変化と成長があるんですね。
最近それを実感します。

「今のままじゃだめ」という場合、じゃぁどうなったらいいのか。
それはそれぞれの会社の理念や社員心得などを照らし合わせてみることが大事です。


追伸。
社長になると自己否定してくれる人が社内にいなくなるので、倫理法人会など異業種の経営者の会に入会して鍛えられているんですね。

追伸2
よく「今のままでいいよ」「あなたはあなたのままでいいよ」というメッセージを発する人がいます。このことに相田みつをさんが触れています。
「メロンはメロンのままでいい。トマトはトマトのままでいい」というあの有名な名言です。

「メロンはトマトになろうとしなくていい。トマトはメロンになろうとしなくていい」というメッセージですが、必ずしも、「メロンの種は種のままでいい」「トマトの苗は苗のままでいい」という意味ではありません。メロンはメロンとして、トマトはトマトとして成長しなければならないということです。

まずい!説教臭くなってしまいました。