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心にぐっときた話

志ネットワークを主宰されている上甲(じょうこう)晃さんが発行する小冊子に面白い話が載っていました。
高知県在住のNさんから岩手県三陸海岸のホッケやサンマ、イカなどの海の幸が送られてきたというのです。
「高知県の人が何で岩手県のものを?」と普通は思います。

中にメッセージが入っていました。
こういう内容でした。

Nさんには若山一郎さんという学生時代からの親友がいました。
若山さんは親友のNさんに「三陸の幸」を
お中元かお歳暮か分かりませんが、毎年必ず贈っていたそうです。
それはもう30年以上続いていたのです。

ところが若山さんが「3・11」で津波にさらわれた。
しかも自分の会社の社員はちゃんと避難させた後、
若山さんは消防団の活動に参加していたのです。
若山さんは震災の行方不明者2,562人の一人になりました。

Nさんは親友の「三陸を愛する思い」を伝えようと、
それから「三陸の幸」を日頃お世話になっている人に伝えることを始めました。
それを『プロジェクト一(はじめ)のはじまり』と命名しました。

さらに考えたのは通常価格の2割増しで購入することにしました。
2割引きではありません。2割増しです。

2割高く買えば、働いている社員の手取りを3倍にできるからです。

たとえばサンマ1匹が100円としましょう。
原価は70円、粗利は30円です。
粗利30円の内訳は経常利益が10円、諸経費が10円、人件費が10円です。

もしこのサンマを2割増しの120円で買ったとします。
原価は同じ70円です。粗利は50円になります。
経常利益も10円、諸経費も10円、これも変わりません。
これで人件費は3倍の30円になるのです。

2割増しで買ってあげれば、働いている人たちの手取りを増やすことができると考えたのです。

これがNさんの東日本大震災に対する支援のやり方です。
遠くにいてもできる支援です。

実際に働く人の給料が増えたか分かりませんが、
Nさんの「親友の三陸を愛する思い」に対する心意気は伝わってきます。