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仕事をしない若者にタダで食わせた寿司屋

今日も宮城県の話です。
これは昨日、朝6時からやっているモーニングセミナーで聞いた話です。

宮城県登米市に「割烹若鮨」という寿司屋があります。
この店には店主・伊藤さんの思いがあります。

伊藤さんは中学を出て、都会の寿司屋に修業に出ました。
家が貧しかった。弟や妹を高校に進学させてやりたい。
それでもらった給料を全額実家に仕送りしていました。
8割でもなく、9割でもなく、全額です。
伊藤さんはお金を一切使わない生活をしていたのです。

修業は住み込みです。だから食費、家賃は不要です。
衣装も新しいものを買う必要はありません。
そして友だち付き合いをやめました。
お金を使うのは大概友だちとの付き合い、飲み会、休日の遊び代だからです。
それを一切断ち切りました。
それを知った職場の先輩が時々遊びに連れて行ったり、食べに連れて行ってくれたそうです。

そうやって24歳で何とか独立できるだけの「腕」になりました。


伊藤さんはある日、知り合いのお子さんが、成人したのに仕事も続かず、ぶらぶらしている話を聞きました。
その子は、少年院を出た子でした。
伊藤さんはその仕事をしていない若者を「いつでも来い。飯を食わせてやる」と言って、店に呼びました。
仕事をしていない若者は毎日のように店に来て、タダ飯を食っていきます。
その間、伊藤さんはいろんな話をします。説教をしたかもしれません。
そんな話が口コミで広がり、「親御さんから面倒見てくれと頼ました子」に限って
タダで寿司を食べさせていたそうです。

そのうち、その若者たちが重い腰を上げて、働くようになりました。
タダ飯食っていた若者は全員、見事に社会に羽ばたいていったそうです。

「自分も若い頃、先輩にいつもおごってもらっていた。だから自分も若い人を大事にしようと思った」というのです。

伊藤さんの職場には今も「少年院卒」の若者がいるそうです。
今では誰が「少年院卒」の子か分かりません。
伊藤さんは言います。
「目的や使命を持ったら人相も変わる。言葉も変わるんだよ」って。

伊藤さんの流儀は「今の若者は・・・」と言わない。絶対言わないということです。
若者を大切する伊藤さんです。