水谷もりひとブログ

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【朝礼】右脳と左脳の相乗効果

会社が次のステージに向かおうとするとき、大きな目標を掲げます。

その大きな目標に向かっていくためには今まで以上のエネルギーが必要です。
今までと同じことをやっていたら、今日は昨日と同じ、明日は今日と同じことをしているだけです。

そもそも大きな目標というのは、昨日までのやり方、昨日までの考え方で見ると不可能に見えます。
意識が変わっていないのに、新しい目標を掲げられても、それは超えることが出来ない大きな障壁に見えるわけです。

そこで、9月に中村信仁さんを呼んで社内研修をした際、大きな気付きがありました。

中村信仁さんは、「職場にこれがあったらいいものは何ですか?」と問い掛けました。

それまで、今ある会社に対する不満、あるいは欠けているものを探して、それをみんなで出し合って、そこを改善していくというコーチングをやったことがありますが、マイナスの部分に意識を向けても気持ちがプラスにならないという経験を僕はしてきました。

それに対して、「これがあったらいいなぁと思うのは何か?」と問い掛けることで、気持ちがプラスに向きました。

その結果、大きな冷蔵庫やハンガー掛けや電子レンジなどが揃いました。
もちろん、これらは「物」ですから、11月3日号の社説に書いたように、「物」は一時的に満足させてくれますが、幸福度が上がるわけではありません。
会社に大型冷蔵庫と電子レンジがやってきたことで、「私毎日が幸せ」という人はいないと思います。

大事なことは、マイナスの部分に意識を向けるのではなく、思考をプラスにすることです。
今会社に欠けているものを探すのではなく、「これがあったらいいな」というものに意識を向ける。これをプラス思考といいます。

それから、中村信仁さんは「もし社員で旅行するとしたらどこに行きたいですか?」と問い掛けました。
それに答えながら、頭の中はそこに行っているイメージが広がり、なんかウキウキワクワクしました。

大きな目標に向かっていくときに大切なことは、みんなの気持ちが一つになること、これ以外にありません。気持ちが一つになるためには、ウキウキわくわく感の共有が必要です。

野球の日本シリーズだって、「これに勝てば優勝」という昨日の試合。
試合に臨むソフトバンクの選手は全員、監督の胴上げを本拠地のソフトバンク球場でやっているイメージで、全員の心がひとつになっていたと思います。

あるいは9回の表、あとアウトを二つ取れば優勝という場面で、すべての選手が同じ気持ちだったと思います。「ここで逆転されて負ける可能性もある」と思った選手は一人もいないでしょう。
ウキウキわくわく感の共有、これをプラス感情といいます。
プラスイメージができると、プラス感情になります。

ステキなリゾートホテルを予約しました。
ステキな人と新生活が始まる。
そんなことをイメージすると気持ちがウキウキわくわくするわけです。

このプラス思考、プラスイメージ、プラス感情は右脳の領域でやっています。

でも、いつも右脳でウキウキわくわくしているわけにはいきません。

実際に大きな目標を実現するためには具体的な計画を立て、それを実行しなければならないのです。
それは左脳の領域です。

左脳の領域になった瞬間、テンションが下がります。現実が見えるからです。
急にやる気がなくなったりします。

ある女性の市議会議員がいるんですけど、彼女は選挙に出ようと思ったとき、
脳の中はウキウキわくわく感でいっぱいでした。
当選したらあんたことをしよう、こんなことをしようと考えただけで、ウキウキわくわくしていました。

ところが選挙が始まると、見えてくるのは現実です。
ポスターが出来上がったり、選挙カーができてくると、
もう出馬なんかしなければよかったと思ったそうです。
「やめたい」「逃げたい」という気持ちになったそうです。

その厳しい現実を越えていくためには、行動しかありません。
とにかく厳しい現実など考えず、ひたすら動く。
何も考えず、一軒一軒飛び込む。

やりながら、「もっとこうしたらいい」とか「もっとこうしてみよう」というアイデアが出てきます。これは左脳の領域ですが、いつも右脳に「たくさんのボーナスをもらっている自分をイメージしながらウキウキわくわくする」

成功している人は、右脳のウキウキわくわく感をいつも抱きながら、左脳で綿密な計画を立て、行動をしているのです。

右脳だけだと、ただのアホです。
左脳だけだと、おもしろくないので誰もリーダーについていきません。

楽しさ2倍、収入2倍というわくわく感を動機しながら
ポスティング作戦や復活作戦など、左脳から生まれた戦術戦略を行動に移していきましょう。