水谷もりひとブログ

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いい大人になる=いい恋愛ができる=いい仕事ができる

我が家にホームステイしているイタリアから来た留学生・ラウラの話です。

まだイタリアにいたとき、ラウラとFBでつながっていました。
FBの写真が男の子とのツーショットのだったので、
「この子誰ですか」と書き込んだら、「彼氏だ」と返事がきました。

ラウラはイタリアで日本語を勉強していましたが、ラウラの「彼氏です」ではなく、「彼氏だ」という言い方に苦笑してしまいました。

日本に来て、FBの写真が変わっていたので、「どうして?」と聞いたら、「別れた」ということでした。
別れ話をどっちからしたのかまでは突っ込んで聞いていませんが、10か月という長期にわたる留学のため、お互いの意識のずれが別れという結果になったのでしょうね。

先日、ラウラの18歳の誕生日でした。
うちの若いスタッフを呼んで、我が家でささやかな誕生会をしました。
ラウラのiPadにはイタリアの友だちからたくさんお祝福のメールが来ていました。
その中に元カレからのメールもありました。
それを読んだラウラはこう言いました。
「宮崎弁で言うけど、この人、すかん!」


「どうしたの?」と聞いたら、元カレからのメールには「彼氏できた?」と書かれてあったそうです。

「そんなの余計なお世話じゃん」と思ったラウラは、「できたよ」とウソのメールを送りました。
そしたら、元カレは「名前は何?」「写真を送って」としつこくメールしてきたのです。

元カレはラウラに対して未練があるのでしょう。
その場にいたうちの若いスタッフが「国が違っても男ってみんな同じなんだ」と笑っていました。


男女が友だち以上の関係になることは簡単ではありませんよね。
それなりにエネルギーが必要です。
愛のエネルギーです。

お互いが精神的に大人にならないと、恋愛はできません。
愛のエネルギーって強烈ですからね。
相手を幸せにするエネルギーですから。

男女の愛が壊れるパターンとして、専門家は三つあると分析しています。

まず、「愛のテロリストタイプ」
「愛している」と言いながら、相手の自由を奪い、束縛する人です。

二つ目は「愛の泥棒タイプ」
「愛している」と言いながら、自分のために相手を必要としている人です。

三つ目は「愛の物乞いタイプ」
 「私のことを愛して」と言うばかりで、もらうことしか考えていない人です。

こういう人と付き合っていると、やがてやってられなくなります。

恋愛の中には「愛」という言葉があります。
これはそもそも「与える行為」を意味します。
自分の中にある愛、すなわち優しさとか思いやり、時間とか物とかお金、相手を思う気持ちを相手に具体的に与えるということです。

与えることで相手は喜びますけど、同時に自分も喜んでいる。
これができる人が恋愛ができる人ですよね。

好きになった人から愛されたい、何か欲しいと、もらうことばかり考えている人は子どもです。
だから子どもは恋愛はできないのです。

愛を与えるというのは、実は仕事においても同じです。
もらうことしか考えない子どもは、いい仕事ができないし、
与えることを喜びにできる大人が、いい仕事ができるんです。
自分の時間や自分の心をお客さんや同僚に与えて喜んでいる人は、いい仕事ができるということです。


子どもは悪いことをしても反省しません。
自分は正しいと思っています。
世の中の争いごとはすべて人間の中の幼児性が起こしていると思います。
すなわち、自分は正しくて相手が間違っている。
正義は自分にあるという考え方です。

これを感情の面から見てみると、
相手の行為を見て、イラッとしたとき、その感情の原因は相手ではなく自分です。
自分を正当化するために、
「私をイラッとさせたあなたが悪い」と思っているんです。

実は、私たちはいろんな感情の中からイラッとした感情を選んで出しているんです。

相手の立場より、自分の立場を優先することで、相手を攻めたり、相手に怒りをぶつけるという行為を選んでいるんです。

感情は湧き出てくるものではなく、選んでいるのです。

大人になるというのは、最終的には感情をコントロールできる人になるということだと思います。
いい仕事をするというのは、目の前の相手に思いを与えることを喜びにできる人がいい仕事ができます。

じゃどうしたら、そんないい大人になれるのか。
これはいつも僕が講演で言っていることですけど、ベースは自尊感情です。
自分大好きです。

自分の中の短所も欠点も全部含めて自分が好きになる。
「そんな、なれません」という人は、意識しましょう。
「自分が好き」という感情がなくても、「私は自分が好き」と意識していくと、いつか感情がついてきます。
たとえば、「自分のことが好きな人?」と質問されたとき、そういう気持ちがない人は手を挙げないと思います。

でも、手を挙げるんです。そういう気持ちがなくても、自分にウソをついて、手を挙げることはできるじゃないですか。

「自分にウソはつけません」という人は、自分の夢や願望に素直になればいいです。
「自分を好きになりたい」という願望があれば、その願望に素直になって手をあげればいいんです。

いい恋愛も、いい仕事も、いい大人になることも、自分に対する自尊感情がベースです。

今の職場で仕事をしている自分を喜びましょう。