水谷もりひとブログ

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【朝礼ほめる達人】

5月28日、宮崎市で一般社団法人日本ほめる達人協会の全国支部長会議があり、「会議後の講演会で何かお話を」と頼まれまして、1時間ほどしゃべってきました。

通称「ほめ達」といわれている「ほめる達人」ですが、2年前に理事長の西村貴好さんを取材していたので、その存在は知っていました。

ただ、僕の認識は全然甘かったです。

「ほめ達協会」のやっていること、目指していることは、僕が想像する以上にハイレベルで、奥が深く、会社を経営するとか、組織を運営する上では、ものすぐいエネルギーになると思いました。

分かっていることではありますが、人は他の人から自分のやっていることが認められたり、ほめられたりすると、俄然やる気が上がります。
しかし、分かっているのに、人のやっている「いいこと」が当たり前と思うようになっていくと、「ほめる・認める・感謝する」ことを疎かにしてしまうのです。

僕も、講演をした後、「さっきの話はよかったです」とか「みんな喜んでいました」とか「水谷さんを講師に呼んでよかったです」と言われると嬉しいだけではなく、自分の自信になり、「自分はいい講演をするんだ」というプラスの錯覚がさらなるやる気、モチベーションを上げてくれます。

「ほめる・認める・感謝する」、これを如何にマンネリ化させずに、日々新鮮な気持ちで実践できるか、ここに組織発展の大きなカギがあると思いました。

以下は、昨日、西村理事長からもらった『リヒト』という、機関誌に書かれてあった内容です。

「ほめる・認める・感謝する」、具体的には、

①朝礼のときに、強制的に一人が誰かを「ほめる・認める・感謝する」を実践する。

②会社が社員のいいところ、頑張ったところ、工夫したところ、気が付いたところを表彰する。これには三つあります。

まずは<顕彰表彰>、これは業績アップなどの結果を出した人、成果を挙げた人を表彰するものです。

二つ目は<奨励表彰>、これは成果には結びついていなくても、コツコツ努力した人を表彰すします。

三つ目は<思いやり表彰>、これはちょっとした気配りや日常の細やかな仕事に対して表彰するというものです。

③サンクスカード。社員が同僚に「ありがとう」の気持ちを伝えるカードです。
「仕事を手伝ってくれてありがとう」「あの一言に救われた」など、具体的なお礼を書いて本人の贈ります。一旦社内で集めて壁に貼り出すというやり方もあります。

④社内報やホームケージスタッフの活躍を紹介したり、スタッフがやったちょっとしたことに感謝したりほめたりします。

以前もみやちゅうの朝礼で、感謝の言葉を伝える時間を持ちました。途中でマンネリ化してきたので、僕が「もうそろそろやめようか」と社長に提案して、なくなったのですが、『リヒト』を読んでいたら、「途中でマンネリ化し、休眠状態に陥ったり、廃止になることも少なくありません」と書かれてありました。まさにその通りです。

長く続けるポイントとして、①簡単なルールをつくる。どのくらいの頻度でやるのか、表彰制度なら表彰する基準や種類など、大まかなルールを作っておくといいそうです。

②ゲーム感覚でやる。楽しくなきゃ続きませんからね。

③最初のルールは会社で決めますが、後は若手に任せる。

④ほめられる人が片寄らないようにするために、ほめられる人より、ほめた人を表彰するといいそうです。サンクスカードの場合は、もらった人より、より多く贈った人を表彰するのです。

あと、ほめる関係ですが、たとえば、職場には上下関係があります。タテの関係です。それからヨコの関係、スタッフ同士の関係です。それからナナメの関係があります。これは先輩と後輩、出入りしている他社の人との関係です。このナナメの関係も意外と重要です。

それから、『リヒト』には「人の欠点は鳥の目で、人の長所は虫の目で」という言葉もありました。

相手の欠点は高いところから鳥の目で大目に見てあげて、相手の長所はどんなに小さなことであっても探し出してほめるということです。これはいい視点ですね。

日本人はというか、僕がそうなのですが、身近な人からほめられると照れくさいというか、ほめられ上手じゃないんですよね。
つい「そんなことないですよ」と、せっかくほめられているのに否定してしまうところがあります。これを謙遜というのですが、ほめられ上手になることも大事だと思います。ほめられたら素直に「ありがとうございます」ということです。

素直な心がないと、この「ほめる・認める・感謝する」はなかなかできません。
これ、ゲーム感覚でもう一度心掛けてみようと思います。

まずは日本ほめる達人協会が主催する3級、2級に挑戦します。

http://www.hometatsu.jp/