64(ろくよん)を観ました
映画『64(ロクヨン)』を観ました。やっと後編が観れました。
前編はそれなりに凄味がありました。
だから「絶対後編を観なきゃ!」と思わせました。
そして観た後編。
「あれ?」
「映画史上最高の傑作」って宣伝するのはちょっと言い過ぎ。
いや、かなり言い過ぎだと思いますね。
そんな気がしました。
ごく普通の娯楽映画だと思いました。
では、この映画は何ゆえに大ヒットしたのでしょうか。
予告のPVが見事でした。これに尽きます。
まず、三浦友和演じる刑事のセリフがよかった。
「犯人を昭和64年に引きずり戻す」
今大半の日本人はこの「昭和」という言葉に弱いのです。
このセリフで心がわしづかみされたのです。
そしてこのセリフを言った後に流れる小田和正の『風は止んだ』のBGMがよかった。
それで映画館に引き込まれたのです。
ただストーリーの展開は「ん?」の連続でした。
特に、地方の県警が舞台なのに記者会見会場の報道陣が多すぎます。
100人くらいいましたね。
あれは有名人の記者会見くらいの人数です。
地方の県警では10人くらいでしょう。
それからマスコミの記者の言葉使いが悪すぎます。
態度も品がなく、ガラが悪い。
警察官に対して「おまえら」なんて普通は使いませんよ。
また、報道陣は警察の記者会見の発表だけに頼り、それに漫然できないと文句ばかり言ってました。
聞き込みなどして独自の取材をすべきです。
あまり文句を言いなくないんですけど、「映画史上最高傑作」なんていうものですから、それはちょっと言い過ぎです。
「世界一おいしいお菓子」とか「史上最高の焼酎」などとPRするのと同じだと思います。