水谷もりひとブログ

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これで終わりにしない

タイタニック号の沈没は1912年に起きた史上最大の海難事故です。
映画化されて世界中の人が知るところとなりましたよね。
イギリスの、とある港から出航し、ニューヨークに向かう予定でした。
その途中の北大西洋上で氷山と接触して、沈んでしまい、2200人の乗客中、1500人が亡くなりました。
ここまでは誰でも知っていると思うんです。

「タイタニック=沈んじゃった船」みたいなところで終わっているんです。

ところが、世の中には普通の人と違う発想をする人がいて、ニューヨークに着いた後はどこに向かうはずだったのか、そう考えた人がいたんですね。
こういう発想って面白いと思います。
「タイタニック=沈没した船」で終わらない。

タイタニックはニューヨークに着いた後、フロリダ半島を回ってメキシコ湾を横断し、パナマ運河を突っ切って太平洋に出て、ハワイ、横浜、上海、シンガポール、そしてスエズ運河を通ってイギリスに帰る予定だったそうです。

でもそれがダメになっちゃった。それはそれで仕方がないんですけど、でも、映画で初めて「タイタニック」という船のことを知った人は「沈んじゃった」で終わりにしてしまっています。

しかし、それで終わりにしないで、頭の中で「もし沈まなかったらどうなっていたんだろう」「沈んだ結果、こうなった」と、考えてみる。そして調べてみる。
そうすることで思考が広がります。そういう脳になっていきます。

「これで終わりにしない」という発想は面白いですね。ちなみに、これを教えてくれたのは放送作家の永六輔さんです。