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手話の村

こんにちは。ブログ2回目の鶴田です。今回も3分間スピーチで話したことを書きます。

 先週、全盲のカウンセラー・亀ちゃんこと「西亀真さん」がみやざき中央新聞に来てくださいました。
 西亀さんはとっても明るくてお洒落なメガネをかけた素敵な紳士で、私たちスタッフの色々な質問に丁寧に答えてくださいました。
そして何かの話の流れで、西亀さんが「目の見えない人同士で結婚して子供を育てている人もいるんですよ。」というお話をされた時のことです。「大変でしょうね。」と何気なくスタッフが返したところ、西亀さんが「私のように途中から見えなくなった人間からすると、どうして目が見えない人同士が結婚するんだろう、って不思議だったんですよ。目が見える人と結婚した方が楽なのに…って。皆さんは目が見えるのが当たり前でしょう?でもね、生まれつき目が見えない人にとっては見えない事の方が当たり前なんですよ。」と説明されました。
 これを聞いた時に、私の当たり前って当たり前ではないのだと衝撃を受けました。
実は、私は今回初めて目の見えない人と話をしました。今まで目が見えない人が世の中にいることは知っていても、学校も違い、働く場所も違い、一切のかかわりがなかったことに違和感を覚えました。目に見えない隔たりのようなものを感じたのです。

 その翌日、NHKの「シブ5時」という番組でバリのブンカラ村という小さな村の特集を見ました。バリの公用語はインドネシア語、そして英語が通じるのだそうです。しかし、この村では3000人の村民のうち9割が「kata kolok」(カタ・コロック)という手話で話すことができるのです。何故ほとんどの村民が手話を使えるのか不思議ですよね?
この村は昔から遺伝性の聴覚障がい者が多い土地で、今でも3000人中40人の耳が聞こえない人が生活しているそうです。
そこに24年前に村長に就任したクトゥ・カンタさんが「健常者と同じように扱ってもらいたいのが障がい者の本音なはず。その想いに応えられないのは悲しい社会だ。」と言って改革をしたのです。この村の学校では全ての授業が手話に手話通訳がつき、毎日手話の授業があるとのこと。その結果、子ども達は物心つくころには手話ができるようになり、母国語と同じように手話で話せるようになるのだそうです。映像では、聞こえる人と聞こえない人とが、ごく自然に手話で会話をしていて、そのあまりにも自然な様子に驚きました。この村は「手話の村」として有名になり、視察が来るほど注目されているのだそうです。
 こんな世の中だったらいいなぁ、と理想の社会を見た気がしました。日本のように英語教育に力を入れるのも良いと思いますが、小学校の授業に手話を取り入れたクトゥ・カンタさんの取り組みは素晴らしいなぁと感動しました。