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私が一番受けたいココロの授業『講演編』・与える者は与えられる―。~比田井和孝・比田井美恵著 を読んで

私が一番受けたいココロの授業『講演編』

比田井和孝氏は長野県の上田市、上田情報ビジネス専門学校(略して上ジョビ)で「就職対策授業」を受け持つ先生です。
この本は、美恵氏が彼の授業内容の報告を聞いて、「その授業、私も受けたい!」と言った所から始まりました。彼女がそれをメルマガ発信し書籍化された第二段です。

比田井さんは、伝え方のプロだなぁと思います。
ご自身が受けた師匠からの教え、セミナー、読んだ本、聴いた話を自分の中に的確に落としこみ、それを他の人に上手に伝える。教壇に立つ先生だから当たり前のような気もしますが、私はそれだけではないと思います。
そこには彼の一生懸命さ、人としてのあり方、そして上ジョビを巣立つ生徒たちに幸せになってもらいたいという強い願いが、彼自身の役割として絶妙なバランスで組み込まれているからだと思います。

人は一体、何のために働くのでしょう。
仕事でも掃除でも子育てでも勉強でもありますよね。「やり方」が。
実は「やり方」の前にもっと大切なものがあるんです。それは、「やり方」の土台となる「あり方」なんですね。
「あり方」というのは、「心のあり方」です。
例えば、何かをやるときに、「どんな思いで」「どんな心構えで」「何のために」やっているのか、ということです。(プロローグから抜粋)

私自身もずいぶん前は、何の為に勉強するのか、何の為に働くのかということを問われた時、幸せになるため・・・とただぼんやりと思うだけで、しっかりとした答えが見つからないで過ごしていました。
いい高校に通い、名門大学に行き、大きな会社に就職してお金をたくさんもらって、結婚し、家族を持つことでしょうか。
人を喜ばせる為に一生懸命にやった仕事に対して、お客様にありがとうと言ってもらえる。あなたから買いたい。あなたの誠意が伝わったなどと言ってもらえること。
一方、一緒に働くスタッフが気持ちよく仕事が出来る環境を作ったり、後に他の人が気持ちよく出来る仕事の流れを造ることで、君にこの仕事を任しせたい。君の仕事は信頼できる。気配りが素晴らしい。
そう言ってもらえると、嬉しかったり、よし!もっと頑張ろう!って思ったりしますよね。
実はそれが一番の幸せなのではないでしょうか。

この本には、実例を交えて「与えた者だけに与えられる幸せの法則」が、分かりやすく書かれています。強く心に響く一冊です。
いつか彼の熱い講演をこの宮崎でも実現したいと思います。