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ここ 食卓から始まる生教育~内田美智子・佐藤剛史 を読んで

ここ 食卓から始まる生教育

しかし仕事を持つ女性にとって一番のネックとなるのが、家庭と仕事の両立です。
私ははっきり言って両立できているかと問われたときに、「はい!出来ています!」と胸を張って言うことができません。

一日の仕事を終え家に帰ると、家事の山です。
いくら楽しい仕事をさせていただいているとは言え、日によっては体調の優れないときもあるし、気の乗らないときもあるし、疲れているときだってあります。そんなときは決まって、手抜き料理か外食です。
夫はその辺のところとても理解があるので、私が手抜きをしようが外食をしようが店屋物になろうが一切文句を言いません。

外の仕事を持つ前の私は、家族の帰りを手の込んだ温かい料理で迎えていました。
家事の一切はほとんどその日のうちに終わらせていましたし、外食は気分転換に行くぐらいでした。
しかし今は私の要領の悪さも手伝ってか、真逆の生活です。

「ここ」を読んで思ったことは、食育が性を考える上でもいかに大切かということでした。
内田美智子さんは助産師という立場から性教育の講演に呼ばれることが多かったのですが、やっていくうちに食育へたどり着いたというのです。
内田さんは言います。食卓の豊かさが、子どもたちを育んでいることに気が付いたと。

又佐藤剛史先生は、ご自身が教える九大農学部を中心に大学生を集め、一品持ち寄りの「お弁当の日」を実施しています。
自分で作ることで親への感謝の気持ち、食べ物やそれを作った人への感謝の気持ちが込み上げてきます。
私の周りの5%の人たちにも、そういった活動をあちこちで積極的に行う傾向が見られるようにました。
こうして愛情のたくさん詰まったご飯を食べて育った子どもは素敵な大人になってゆくのですね。

この本を読んだ後、私が夕食の準備に今までよりも時間を掛け出したのは言うまでもありません。