とね書

人生で一番頭が良いのはいつか

20141015-五十而知天命.jpg


私は、人前で話すことがとても苦手です。
この世で一番キライなことかもしれません。
それは高校時代に遡るある事件がきっかけなのですが、
それ以来自信を無くし、人前で話すことを避けてきました。
それは今もなお続きます。

正直、一体こんなことをして何の意味があるのか
とさえ思うこともあります。
その機会が訪れるたびに、極度の緊張が走り、
自分の無知さを知らされるし、
臨機応変の無さを知らされる。

どうしてこんなにもコトバが出てこないの!?
私はもっとこんな風に伝えたかった!
頭悪すぎ!
と言いたくなる程、
後から後から心の中にはコトバが山ほど溢れてくるんです。

ところで、先日読んだ本の中に興味深い一節を見つけました。
ひょっとしたら私が人生でやるべき使命が見つかるのでは、
と未来が明るくなった文章に出合いました。


以下、抜粋

人生で一番頭が良いのはいつか。
実は、五十代の半ば以降なのだ。
ヒトの脳のありようから見れば、
人生のピークは意外にも遅くにやってくる。

その年齢に、連想記憶力を最大にする。
これは物事の本質や、人の資質を見抜く力である。

孔子は、自らの人生を省みて
「五十而知天命」と語ったと、論語にある。

五十代半ばの脳は、平たく言えば、
「世の中の十の事象のうち、二しか見えない」脳である。
しかしその二が、脳にとって最も必要な、エクセレントな二なのだ。
余計なものが見えないので迷いがない。
物事の本質が面白いように見え、自らの資質を知る。
我がなぜここにいるかを悟る。

黒川伊保子著 夫婦脳より ~新潮文庫


ひょっとしたら私は人前で話すことよりも、
人のお役に立てる、もっとすぐれた能力があるのかもしれない。
と、チラリと思ったけれど、ここを追求してみないことには
今後の人生に大きな差が生まれる気がするので、もう少し頑張ってみよう。笑

五十代半ば、私の【エクセレントな二】は何を見つけるのだろう。。。
未来に恋をしそうだ  笑