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くるみの談話室 2599号(2015/05/04)
18歳、成人おめでとう

本紙代表 松田くるみ
 4月から我が家にイタリアの女子高生のラウラがホームステイをしています。

 ロータリークラブの交換留学で、10か月間、日本に滞在する予定です。

 我が家に来たときには既に7か月が過ぎていたので、日常会話には不自由していません。

 彼女にはジャーナリストの叔父さんがいて、その方は1964年、東京オリンピックの取材で来日し、帰国後は東京タワーの写真を表紙にした本を出版したそうです。

 ラウラは小さいときから、その本の写真を眺めながら、いつか日本に行きたいとずっと思っていたと言います。

 日本の高校では茶道部と華道部に入るほど、日本の文化に強いあこがれや関心を持っています。

 先日、部活でお茶を入れる道具のひとつ「なつめ」の説明を聞いて感動したらしく、家でその話をしてくれました。

 お点前をするとき、「なつめ」を手に取り、ふくさで拭いて清めるのですが、蓋が真ん丸になっているのは月を表していて、ふくさを持つ手がこの「なつめ」の蓋を隠すことによって、半月になったり満月になったりするのだそうです。

 その話に感動するラウラの感性が面白いなぁと思いました。

◎          ◎


 我が家に来たときから、ラウラは「私の誕生日にはお友だちを呼んでパーティがしたい」とか、「そのときは前のホストファミリーも、ご近所の方も呼んで、私がケーキを焼いて・・・」と話していました。

 ちょうどラウラの誕生日の日は県外の仕事が入っていたので、「翌日だったらお友だちを呼んでもいいよ。家でパーティをしましょ」とだけ伝えていました。

 いつも我が家の誕生日は、家族でケーキを食べて、プレゼントを渡すくらいなので、そんなに準備もしていませんでした。

 17歳最後の夜、リビングでぽろぽろ涙を流しているラウラを見て、びっくりしました。話を聞いてみると、イタリアでは18歳が成人するスペシャルな日で、その日はパーティ会場を借りて、素敵なドレスを着て、ダンスをしてお祝いするのだそうです。翌日ではダメだったのです。

 「かわいそうなことをしたなぁ」と思い、急きょスタッフを呼んでささやかな誕生会をしました。

 その日、イタリアの家族から大きなバラの花束が届きました。メッセージカードを読んでいた彼女の目から涙が溢れていました。

 昼間は、クラスでも部活でも誕生会をしてもらったようで、友だちからたくさんプレゼントをもらっていました。

 ちなみにラウラのお母さんは、今年50歳。その節目を祝って盛大なパーティを開く予定だそうです。

 お母さんは主役を美しく演じるため現在ダイエット中なのだとか。既に5キロも減量したというのですからパーティにかける意気込みはすごいものがありますね。
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