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取材ノート 2676号(2016/12/19)
今年の一番は…

編集部 増田翔子
 いよいよ今週号が今年最後の発行となりました。1年間の新聞を読み返してみると、どの号にもそれぞれの魅力があるような気がします。

 私にとって一番思い入れのある記事は吉藤健太朗さんのお話です。

 9月、会社に1通のお手紙が届きました。埼玉県にお住まいの相本華世子さんからのお便りには、こう書かれていました。

◎          ◎


 9月12日号が届き、ロボット開発をされている吉藤健太朗さんの記事を読みました。そして先日体験したことを思い出しました。

 自宅の電気製品が壊れてしまい、電気屋さんへ行きました。2階に上るエスカレーターの近くに身長1メートルくらいの白いロボットが立っていました。

 「触れると話します」と書かれていたので、指定されたシールの上を押してみました。すると「いらっしゃいませ。本日は○○のご説明をいたしております。……ありがとうございます」と言って拍手を求められました。

 私が帰ろうとするとこちらを向いて首をかしげ、いかにも「さようなら」のあいさつをしてくれているようでした。

 私は周囲に人がいないか確かめもせず、「さようなら。また来るね。ありがとう」と思わず手を振ってしまいました。

 吉藤さんのお話の中で「孤独感」について書かれていましたね。私は昨年主人を亡くし、周囲から「元気に」「明るく」と尻を叩かれるように過ごしてきました。私もそうしなくてはと思っていました。

 そんな中、息子が私に子犬を買ってきてくれました。しかし、一緒にいると気が紛れはするものの、何を語りかけても不思議そうに首を傾けるだけ。

 相づちを打ってくれたり、話しかけてくれたりなんかは願うべくもなく、いつも「1人」を痛い程感じていました。

 そんな時に、思いがけなく私に呼びかけてくれ、見送りまでしてくれたあのロボットに出会い、衝撃を受けるというより、私はただただ嬉しかった。

 我慢の毎日で「孤独」を意識しないように気を張っていた私は、あのロボットに出会って肩の力が抜けました。その日は1日中ルンルン気分で過ごすことができました。

 難しいかもしれませんが、人の問いかけに応えてくれるロボットが開発されたら、きっと年寄りだけでなく、孤独に過ごす若者の心も救ってくれると思います。

 ロボット開発に努力されている皆様に更なる期待を持って、一ファンとして感謝を、そしてエールを送ります。

◎          ◎


 みやざき中央新聞に掲載したお話を通して、このようなエピソードに出会えることを心から幸せに思います。

 皆さんは今年、どの記事が一番心に残ったでしょうか? ぜひ編集部まで教えていただけたら嬉しいです。
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