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紙面サンプル(PDF) 2015年3月2日発行  2015年4月6日発行

2022年 8月22日 2943号

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南極観測隊の食事事情
元南極地域観測隊越冬調理隊員
篠原洋一さん
食事で隊員の心をケア~南極の料理人としての心得


…南極の観測基地という閉鎖空間で暮らす隊員にとって、数少ない楽しみの一つが日々の食事です。「料理人は南極で何を作っているの?」「南極ではどんな食材を使っているの?」とよく聞かれます。実は「南極条約」という決まりで、南極では動物を取ったり魚を釣ったりすることができません。また、南極に着くと途中で食材を補給することも一切できません。そのため、南極へ行く前に約1年3か月間の30人分の食材を調達します。南極に持っていく食材は…【続きはこちらから】

社説
切れないその絆は、時空を超えて……
中部支局長 山本孝弘


…愛知県春日井市に熊谷文男(51)という友人がいる。彼は物心ついた時から父親がいなかった。幼少の頃に父は家を出て行ったのだ。そのことを恨んだまま彼は大人になった。父はまだ生きている、そう人づてには聞いていたが、早くに父を亡くした熊谷さんの妻がある日、涙を浮かべてこう言った。「生きているのに会って分かり合えないなんて、そんな悲しいことはない」38歳になった熊谷さんは初めて父に会う決意をし、故郷の秋田に帰り居所を探した。父は…【続きはこちらから】

2022年 8月15日 2942号

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未来への遺産
ヤマト・ユダヤ友好協会 会長/赤塚建設 代表取締役
赤塚高仁さん
軍医・上島先生に誓ったこと


僕の尊敬する先生で、三重県名張(なばり)市で小児科医をしていた上島英義という方がいます。ある時、上島先生に「赤塚君、観音堂を建ててくれんか」と言われました。「死んだ妻と先に逝った娘、そしてペリリューの戦友たちを祀(まつ)りたい」と言って白い珊瑚の砂を僕に見せてくれました。「ペリリューってどこにあるんですか?」と聞くと、「パラオや。そこにオレンジビーチというところがあってな」と先生が言われるので…【続きはこちらから】

社説
命のエネルギーを渡す最期の時
魂の編集長 水谷もりひと


映画『みとりし』を家族で観た。タイミングがよかった。先月初旬、妻が岐阜県の老人ホームで生活していた96歳の母親をガラス越しに見舞った際、この3年、一歩も外に出ていないと職員から聞いた。このままコロナ禍が続くと最期の瞬間にも立ち会えないと思い、宮崎の我が家で引き取ることにした。我々家族が介護生活に慣れてきた頃、義母は…【続きはこちらから】

2022年 8月8日 2941号

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思い込みをぶち壊す
九州大学芸術工学研究院准教授
妹尾武治さん
「88%評価のシャンプー」は売れるか?


…私が皆さんに言いたいことは、「なるべく思い込まないでほしい」ということです。ちょっと皆さん、次の文章を読んで考えてみてください。「スミス医師は大学病院の外科の教授です。手術時も常に冷静沈着な名医です。将来は病院の理事長を嘱望されています。ある日、病院に搬送されてきた父と子。父は即死。子は重体。それを目にしてスミス医師は驚愕します。なんと重体の子は、スミス医師の実の子どもだったのです」こんなことが起こるのはなぜでしょう? ヒントですけど、…【続きはこちらから】

社説
情報の波に溺れる前に古典に逃げよ
魂の編集長 水谷もりひと


…ネットの世界でも何か好みの情報を得ようとする時、価値ある情報とゴミのような情報を見極めるのは容易ではない。例えば検索サイトを立ち上げる。否応なしにいろんなニュースが目に飛び込んでくる。見出しの付け方があまりにもお見事なので、気になって、どうでもいいと分かっていても、ついクリックして見てしまう。絶え間なく打ち寄せる情報の波から、次はどこに避難しようか。いいところを見つけた。暑さから逃れる避暑地のようなところがあった…【続きはこちらから】

2022年 8月1日 2940号

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再発見! Jリーグの価値
(公社)日本プロサッカーリーグ 事業本部マーケティング戦略スーパーバイザー
山下修作さん
視点を変えてJリーグを見てみる


…Jリーグと聞いてイメージするのは「スタジアムで選手が戦い、スタンドはサポーターで埋め尽くされている」という光景だと思います。しかし一方で「海外と比べれば観客の数は少ないんだろう」と言われてしまうこともあります。実際はコロナ禍以前、2019年のJ1では1試合平均で約2万人も集客していて、これは世界の集客ランキングでも上位に入っていたと思います。ただそれでもドイツやイギリスといったサッカーの盛んな地域に比べると、確かに見劣りするかもしれません。でも私には「これはJリーグが世界でナンバー1だ」と思っているものがあります。その一つが…【続きはこちらから】

社説
「お互い様の街ふくしま」が凄かった
魂の編集長 水谷もりひと


…吉成洋拍(ひろはく)さん、東北の震災後、「ひまわり里親プロジェクト」で地域復興を目指すNPO法人「チームふくしま」の副理事長で、「BLTカフェ」という飲食店のオーナー。実は、「儲けること」しか頭になかった彼の生き方を変えた出来事があった。2011年3月14日、震災から3日後、吉成さんは豚汁の炊き出しをやっていた。1200人分の豚汁を作って被災地に持っていったが、被災者はもっと多くて、「足りないかもしれない」と思いながら、豚汁を配っていた。そんな時…【続きはこちらから】

2022年 7月25日 2939号

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「破天荒校長」の学校改革
元豊田市立市木小学校校長/名古屋柳城短期大学附属豊田幼稚園園長
澤田二三夫さん
私が夏休みの宿題をやめさせた理由


…校長は、企業でいえばCEO(最高経営責任者)です。ですから、上からの改革を待つのではなく、先生方にイキイキと楽しく仕事をしてもらえる職場にするために校長自らが勇気を持って決断をしていこうと考えたのです。そうすれば、自ら考えて判断し、自ら決定して行動できる人間が育つ学校になると考えました。それが私が目指した「笑学校」でした。そのため、先生たちに楽しく働いてもらうための働き方改革を進めたのです。それが「破天荒校長」の意味です。まず先生の勤務時間について…【続きはこちらから】

社説
猿は木から落ちないし、人は見かけによる
中部支局長 山本孝弘


…今月10日に参議院議員選挙があった。30年くらい前の記憶だが、選挙後に街頭インタビューが放映された。質問は「今回の選挙であなたは何を基準に投票しましたか」というものだった。当時の私くらいの歳の若者が、「顔がいい人に入れた」と笑いながら答えるのを目にし、私は腹を立てた。「こんな奴がいるせいで『最近の若者はダメだ』などと言われてしまうんだ」と思った。しかし一人のコメンテーターの発言を聞いて怒りが収まった。「人というのは…【続きはこちらから】