バックナンバー
2022年 1月24日 2915号
スポーツビジネスに挑む
株式会社DeNA川崎ブレイブサンダース代表取締役社長
元沢伸夫さん
クレームの嵐を乗り越えて~横浜DeNAベイスターズ、裏方の復活劇
…DeNAがオーナー会社に変わってからの2012年以降からは、徐々にお客さんが増え、2018年には球団史上初めて来場者数が200万人を超えました。ベイスターズの本拠地「横浜スタジアム」の座席稼働率は過去最高の「97%」を達成し、この年は球団史上初の12球団中1位を獲得しました。それまで「最も人気がない球団」だったベイスターズが、名実ともに「最もチケットが取れない球団」に生まれ変わった記念すべき年でした。と、こうした実績だけ申し上げると順風満帆に思われるかもしれません。しかし、…【続きはこちらから】
社説
見られてる あなたの働く姿 光る汗
中部支局長 山本孝弘
…私は小中学校、高校などからキャリア教育をテーマに講演を依頼されることが多い。「世の中に必要なくなった仕事は淘汰されて消えていく。ユーチューバーのように需要が生まれて新たに誕生する職業もある。今ある仕事は今必要だから存在している。だからどんな職業でも働くことで人は皆、社会のために輝ける」いつもそんな話をする。わかりやすい話として紹介するのがパナソニックの創業者・松下幸之助さんの話だ。ある日、松下さんは…【続きはこちらから】
2022年 1月17日 2914号
「いのち」が教えてくれること
作家/映画監督
山元加津子さん
ミミズやダンゴムシにある大切な役目とは?
私は昔から「変わった子」「変な子」と言われていました。かけっこは飛び抜けて遅く、鬼ごっこは最初のうちに捕まって、私が鬼になると誰も捕まえられなくなりました。3歳くらいの時、「かっこ(山元さんのこと)がいない」とおばあちゃんが気付いてトイレに行くと、汲取式トイレの便器に頭を突っ込んでじっと便槽を覗き込んでいたそうです。「何してるの?」とおばあちゃんが言うと、…【続きはこちらから】
社説
大流行しないからこそ価値がある
魂の編集長 水谷もりひと
…今年の年賀状は愛くるしい虎のイラストで溢れていた。実際は猛獣である。同じネコ科の猛獣でも、家族を形成する草原のライオンと違い、虎は孤高であり、竹林の中で超然と生きているイメージがある。そんな虎になった人間の話が中国の古典にある。『人虎伝(じんこでん)』である。高校の国語の教科書に載っていた、中島敦(1909年~1942年)の短編小説『山月記』はこれが下地になっているそうだ。『人虎伝』が書かれたのは…【続きはこちらから】
2022年 1月10日 2913号
私たちが神話から学ぶべきこと
ヤマト・ユダヤ友好協会 会長/赤塚建設代表取締役
赤塚高仁さん
「宇宙開発の父」が教えてくれた日本の神話の大切さ
…糸川(英夫)先生の晩年の十年間に、僕は弟子としてそばに置いてもらいました。先生から教わったのが『聖書』でした。「『聖書』は宗教の本やない。人類の智恵の本や。4000年も前に書かれたものが現代に伝わり、新約聖書は2000年経った今も読み続けられている。『聖書』は人類の智恵の本として読め。そしてユダヤ民族に学べ」先生はいつもそうおっしゃっていました。ユダヤ民族は、…【続きはこちらから】
社説
転んでもそこで見つかる大切なこと
魂の編集長 水谷もりひと
…2006年、JR下関駅を放火して実刑判決を受けた74歳の男性が10年後に出所した時、刑務所の門で出迎えた奥田(知志)さん。その後もずっと男性のお世話をしている。男性には軽度の知的障がいがあり、幼い頃から父親に虐待されていた。12歳の時、放火未遂を起こし、少年教護院に入った。彼にとってそこは「天国」だった。暴力を振るう人はいないし、毎日ご飯が食べられる。その後は、…【続きはこちらから】
2022年 1月1日 2912号
誰も語ってこなかった日本とアジア
一般社団法人アジア支援機構代表理事
池間哲郎さん
今もパラオの文化に根付いているニッポン
…私はこの30年以上、アジア全域を回ってきました。それぞれの国に行ってまずやることは、その国が日本とどんな関わりがあったのかを調べること。そして当時のことを知っているお年寄りを探して話を聞くのです。戦前のアジアには台湾などの日本の統治下にあった国や、ミャンマーやインドネシアなど戦時中、日本軍が駐留していた国もありました。「当時の日本人は…【続きはこちらから】
社説
ありがとう日本語、これからもよろしく
魂の編集長 水谷もりひと
…新年早々、旧年の話題を持ち出すのもなんですが、NHKの大河ドラマ『青天を衝け』をずっと観ておりました。近代国家ニッポンの誕生秘話が、いろいろと描かれていて面白かったです。例えば、「郵便」や「銀行」の名前、それから「円」という通貨単位の名前を考え出すシーン。役人たちが頭を悩ませながらも、ワクワクしていた様子が描かれていました。あのドラマは近代国家の経済に焦点を当てていましたが、観ながら思いました。「同じ時代に教育の礎を創った人たちもいたんだろうな」と。例えば…【続きはこちらから】
2021年 12月20日 2911号
神コーチがやらない3つの原則
元北海道日本ハムファイターズヘッドコーチ/プロ野球解説者
白井一幸さん
日本で一番弱いチームがなぜ日本一になれたのか?
…2001年、私が二軍監督に就任した年です。二軍監督というのは、選手を育て、3年とか5年先の一軍メンバーを見抜くのが役割です。当時のファイターズは、毎年のように最下位争いをしていて、「日本で一番弱いチーム」とまで言われていたのです。選手も指導者も、みんなそれぞれ一生懸命に頑張っているんです。しかし、チームとしては勝てなかった。そこを「なぜか?」と考えました。すると、…【続きはこちらから】
社説
何かを失った時に見つかる美しさ
中部支局長 山本孝弘
…先日、ピアニストの智内威雄(ちない・たけお)さん(45)の半生を紹介する番組を観た。智内さんが生きる上で「ものさし」としているのは「美しいか美しくないか」なのだそうだ。智内さんの父親は子どもの頃に「美しいもの」を一緒に探してくれた。骨董市で高価な美術品に美しさを見出すのは容易だが、…【続きはこちらから】