バックナンバー
2023年 2月20日 2965号
かばさわ流お悩み解消術
精神科医/作家/株式会社樺沢心理学研究所 代表取締役
樺沢紫苑さん
10万超の悩み相談から見えてきたこと
…私とつながりのある人たちにSNSで質問してみました。「あなたには悩みがありますか?」と。すると、「悩みがない」と答えた人は24%、「悩みがある」と答えた人は76%でした。次に「あなたは自分で悩みを解決できますか?」と聞きました。「比較的簡単に解決できる」と答えた人が23%、「なかなか解決できない」という人は77%でした。「悩みがない」人と「自分で悩みを解決できる」人の割合はほとんど同じだったんですね。ということは、…【続きはこちらから】
社説
花鳥風月を感じる時間ありますか
魂の編集長 水谷もりひと
…振り返って自分なりに「心が揺さぶられた話ベスト30」をランキングしてみたとして、間違いなく上位に来ると思うのが「満月を見上げて人生を考え直した予備校生の話」「河原に捨てた小石に『さよなら』と言った中学生の話」だ。この二つの話は歌人・小島ゆかりさんの講演で聴いた。小島さんが予備校の講師をしていた時、成績はいいのに勉強する意欲のない生徒がいた。親御さんが心配して担当の先生との面談に来た時も、彼は同席しているのにそっぽを向いていた。その様子を偶然見た小島さんは…【続きはこちらから】
2023年 2月13日 2964号
「日本の石油王」出光佐三の真実
一般社団法人「空の神兵」顕彰会 代表理事
奥本康大さん
すべての日本人に伝えたい~海賊と呼ばれた男「出光佐三」
…出光興産の現役時代に私が佐三から学んだ教えや真実の佐三を知ってもらうため、一昨年、『正伝 出光佐三 日本を愛した経営者の神髄』という本をまとめました。佐三の真髄が表れているのが次の言葉だと思います。「出光は石油業という些事(さじ)をやっているのではない。出光の存在の真の目的は、…【続きはこちらから】
社説
92歳、現役総務課長の教えに学ぶ
魂の編集長 水谷もりひと
…大阪に従業員数約450人の「サンコーインダストリー㈱」という、ねじ専門商社がある。そこの総務課長・玉置泰子さんは御年92歳、勤続年数66年。今も平日の朝9時から夕方5時半までフルタイムで働く社員だ。経理事務と品質管理を担当している。2020年、「世界最高齢の総務部員」ということでギネス世界記録に認定された。現社長からは「100歳まで働いてください」と言われている。玉置さんのモットーは…【続きはこちらから】
2023年 2月6日 2963号
青木新門さんを語る
NPO法人 いのちをバトンタッチする会 代表
鈴木中人さん
親が生まれ変わるってどういうこと?
今日のお話は「青木新門(あおき・しんもん)さんを偲び、いのちのバトンタッチに思うこと」です。新門さんは2009年、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、さまざまな賞を取った映画『おくりびと』のモデルになった人といわれています。映画で主役を演じた本木雅弘さんが、新門さんの『納棺夫日記』を読んで感動して、…【続きはこちらから】
社説
スルーに「する」を付けてすり抜ける
魂の編集長 水谷もりひと
九州圏内で無料配布されている旅の情報誌『みちくさ』秋号をパラパラめくっていたら「スルーコロナ」という文字に目が留まった。「みんなが叫んでいる『ウィズコロナ』では重過ぎる。もう今は『スルーコロナの時代』だと感じる」という編集長・福永栄子さんの雑感である。子どもの頃、イタリアで過ごした福永さんの日常会話はイタリア語だったが、学校はアメリカンスクールだったので勉強する時は英語で思考していたそうだ。そんな彼女が…【続きはこちらから】
2023年 1月30日 2962号
未来の人間と人づくり
京都精華大学前学長/2025年日本国際博覧会協会 理事・副会長・シニアアドバイザー
ウスビ・サコさん
「マリ人歴」より「日本人歴」のほうが長いのに…
…私が外国から日本に帰国すると、入国審査官や税関の人が私を見ながら、「何のために日本を訪れたのですか?」と必ず言います。私は自分の国に帰ってきているわけなので「わからない」と言うと、いつもちょっとムッとされるんですね(笑)。私が、「パスポートをもう一度しっかり見てください」と言うと、ようやく相手は理解してくれます。そんなことを私は日常的に経験しています。日本のパスポートには…【続きはこちらから】
社説
元ヒットマンが思い描く若者の未来図
中部支局長 山本孝弘
…荒木さんは前科48犯のヤクザの父を護衛するヒットマン(用心棒)として育てられた。18歳の時、傷害容疑で全国指名手配となり、車の運転中に検問で止められその場で逮捕された。成人式は茨城県の少年刑務所で迎えたという。出所後は保護司の紹介で水道設備会社で働き始めた。父親はそれを認めてはくれたが、ヒットマンであることに変わりはなく、電話が鳴ればすぐ駆け付けなければならなかった。数年後、荒木さんは…【続きはこちらから】
2023年 1月23日 2961号
伊達政宗と福岡の武将たち
歴史家/作家
加来耕三さん
筆まめで用意周到だった伊達政宗
…伊達政宗という人は、「日本史で好きな人物は誰ですか?」と聞くと、東北の多くの人が名前をあげるくらい、人気があります。政宗は「遅れてきた武将」と言われていますが、当時の東北も先進地域だった畿内(きない・京、大坂)と比べて、50年くらい文化のレベルが遅れているわけです。ところが、政宗のおかげで一気に最先端の文化が入ってきます。豊臣秀吉の小田原征伐の時に、遅参(遅れて参上すること)をした政宗は、…【続きはこちらから】
社説
晴々しくマスクを外す、その日のために
魂の編集長 水谷もりひと
…コロナ騒動がなかったらこれほどまでにオンライン講演会やZoom会議、在宅勤務やリモートワークは広まらなかっただろう。そのZoomだが、別の意味で知られざる世界の扉を開くきっかけになった気がする。より本物に近い自分との出会いである。どういうことかと言うと今まで数多くの講演を聴いてきたが、その時、自分がどんな顔をして聴いているかなんて考えたことはなかった。ところが、Zoomだと…【続きはこちらから】