バックナンバー

紙面サンプル(PDF) 見本紙1  見本紙2

2023年 10月2日 2995号

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こもれびの声が聞きたくて
一般社団法人スローコミュニケーション理事長/植草学園副学長/毎日新聞客員編集委員
野澤和弘さん
相手を傷つけているかも それに気付く感性を


…皆さんは「虐待」という言葉にどんなイメージを持っていますか?私が施設職員の研修を行う時、「皆さん、障がいのある方を虐待していますか?」と聞いても、「はい」と答える人はまずいません。でも、「虐待とは言わないまでも、ちょっとしたことで障がいのある方につらい思いをさせたとか、心を傷つけてしまったとか、そういうことはないですか?」と聞くと、みんな「う~ん」と考えて、…【続きはこちらから】

社説
我々は今「いい大人」になり得ているか?
魂の編集長 水谷もりひと


…皆さんは、今の自分にいい影響を与えてくれた先生がいたのはいつ頃だろうか。久保田彦穂さんにとってそれは小学6年生の時だった。担任の市瀬(いちのせ)先生に、ある悩みを打ち明けた。近所に自死した青年がいて、そのことを考えると「死」が怖くて仕方がなかった。ある日、「死ぬってどういうことですか?」と聞いた。先生はしばし考えて、「そうだなぁ。…【続きはこちらから】

2023年 9月25日 2994号

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世界一幸せな男の物語
歌う講演家/オープンハートの会会長
古市佳央さん
僕があの地獄の日々から這い上がれた理由


皆さんにお聞きします。もしタイムマシーンに乗って過去に戻れるとしたら、いつに戻りたいですか? 過去に戻ると過去の自分に会えます。いつの自分に会いに行きたいですか?僕は、今から35年前の1988年4月2日、この日に戻って、16歳の僕に言いたいことがあります。それは後ほどお伝えします。あの日、僕は大きなバイクの事故を起こしました…【続きはこちらから】

社説
小説の世界を歩き、生き方を探す
中部支局長 山本孝弘


通っていた小学校の隣に神社があった。御神木は樹齢数百年のスダジイ。3年生の時に女子の間で、ある噂が広まった。四つ葉のクローバーをスダジイの根元に捧げ、木の周りを一周すると願い事が叶うというものだった。男子のほとんどはその伝説をバカにしていた。私も一緒になって笑っていたが、内心は信じていた。ある日、私は休み時間に四つ葉のクローバーを見つけた。学校帰りだと誰かに見られるので、…【続きはこちらから】

2023年 9月18日 2993号

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才能を引き出すカギ
大人の寺子屋 縁かいな主宰/作家/講演家
上田比呂志さん
「ミッキーズ・キー」で社員が力を発揮する!


…「人を大切にする」ことは企業が生き残るために必須の課題であり、今回お話しする「タレントマネジメント」は、そのための方法の一つです。この手法では、企業は従業員と信頼関係を築きながら自信や自己肯定感を持ってもらうよう努めます。その上で、それぞれの才能(タレント)を見いだし、その能力を最大限生かせる方法を見極めながら仕事を任せていくのです。これをうまくやってきたのがディズニーです。フロリダのディズニーランドには、…【続きはこちらから】

社説
絶望しても希望を与えられる人たち
魂の編集長 水谷もりひと


札幌在住のALS(筋萎縮性側索硬化症・きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)患者、山形総(やまがた・さとし)さんのことを社説に書いたのは4年前、2019年9月のことだった。ALSとは、感覚や思考力はあるのに身体の筋力だけが少しずつ低下して、最後は呼吸に必要な筋力すらなくなり、人工呼吸器を装着しなければ死に至る過酷な難病である。いつ、誰が発症するか分からない。あなたやあなたの家族の誰かが、明日発症する可能性だってある。原因も、予防策も、治療法も分からない。日本には…【続きはこちらから】

2023年 9月11日 2992号

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掃除道に生きる
認定NPO法人日本を美しくする会顧問/東海神栄電子工業株式会社会長
田中義人さん
ゴミだらけの神社に起きた「掃除の奇跡」


今日は、私に大きな影響を与えたお二人の話をします。お一人目は、私の大恩人である「はがき道伝道者」坂田道信先生です。残念ながらこの3月に亡くなられましたが、「複写はがき」をひとつの「道」にまで昇華させた方です。坂田先生と出逢ったのは1988年、今から35年ほど前のことです。広島で初めて話を聞いて、「はがきの字は下手でいいんだよ」と言われ、字を書くことが苦手だった私はすごく衝撃を受け、助けられました。そこで、…【続きはこちらから】

社説
行きたいですか? 夢見る小学校に
魂の編集長 水谷もりひと


…20年以上前に取材した学園長・堀真一郎さんの話はあまりにも衝撃的だったので、今でもよく覚えている。あの時、現役の先生や教育関係者から批判の的になるのではないかと思った。堀さんの小学校には、「本来あるべきもの」がないのである。まず、「学年」がない。1年生から6年生まで同じクラスで学ぶ。しかも、その学校の「クラス」の概念が、普通の学校のそれとは全く違う。五つの体験型クラスになっている。表現を学ぶ…【続きはこちらから】

2023年 9月4日 2991号

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僕はなぜ『冒険の書』を書いたのか?
連続起業家
孫泰蔵さん
100年に一度、風景がガラリと変わるようなことが起こる


…時代の大きな変化が、今再び起ころうとしています。それが自動運転車の登場です。私たちが創業時からサポートしてきたスタートアップの「ズークス」もその一つです。この会社はカリフォルニアで今年2月にドライバーがいないロボタクシー専用車両を使い、乗客を乗せて走行させることに成功したと発表しました。この車両は完全自動で、運転席は必要ありませんから同乗者同士が向かい合って座ることもできます。これから…【続きはこちらから】

社説
「お笑い」の「お」とは芸の意味なのに
魂の編集長 水谷もりひと


日本語を習っている台湾の知人から接頭語の「お」と「ご」の違いについて尋ねられた。外国人に説明できるだけの知識がなかったので、ネット検索して調べているうちに、奥が深くてその深みにハマった。丁寧語として表現する場合、「水」「花」「車」などの和語には「お」を付け、「相談」「案内」などの漢語には「ご」を付ける。エアコンやタクシーなどのカタカナ語には「お」も「ご」も付けない。これが基本形だ。日本語の難しさはここからである。基本形に対して例外が多過ぎる。だから…【続きはこちらから】