くるみノート

100人看取った達人

年末を迎え、普段は銀行の用はスタッフに任せているので窓口に行くことも少ないのですが、そこでばったりと日頃お会いすることもない市原美穂さんにお会いしました。
宮崎でホームホスピス活動をして、特定非営利法人ホームホスピス宮崎の理事をされていて、ケア付きの自宅ではないもう一つの自宅「かあさんの家」も運営されています。
今日までなんと丁度100人の看取りをしたと話されました。
亡くなる方をみていると自分の死期が近づいたことが分かるそうです。そのご家族を後ろからほんの少しサポートしてあげるのが、市原さんのお役目だそうです。

この時季、施設から自宅に戻ってお正月を迎えるお年寄りに、お正月の御馳走を食べさせてあげたいと思って、家族が食事介助をしてのどを詰まらせる事故も多いのだそうです。
そのことで、「自分のせいだ」とずっと辛い思いを抱えて来られたご家族もいらっしゃったそうです。けれども亡くなる最期のときを『かあさんの家』で過ごし、亡くなるまでの穏やかな時間を一緒に過ごし、ご家族もゆっくり立ち直っていかれた話を聞きました。
私も母や義母がかなりの年で他人事ではありません。

今年みやざき中央新聞では3人の赤ちゃんが生まれました。生まれることも死ぬこともどちらも同じように大切なことだと思えるようになってきました。

市原さん、2.3日のうちに101人目を看取ることになるようです。看取りの達人ですね。それにしてもすごい人数です。