水谷もりひとブログ

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素直になれ!謙虚になれ!

「素直」と「謙虚」って似たような言葉だと思っていた。

「素直な良い子」という言い方をしたり、
「あの人は部長なのに謙虚な人だ」という言い方をしたり。

どちらかと言うと、
「素直」は子どもや年下の人に向けた言葉で、
「謙虚」は、年上の人の人格の素晴らしさを表現する時に使うのかなと思っていた。

なぜこういうことを考えるようになったのかと言うと、
「あんたはもっと謙虚にならないといかんぜよ」と
先輩の経営者に言われたからだ。

自分はそれまで謙虚な人間だと思っていたので、
ん?と思った。

それから「謙虚とは何ぞや?」と考えるようになった。

もしかして「自分は素直」ということと
「自分は謙虚」ということを一緒くたにしていたのかもしれないと思った。

それでいろいろ考えるようになった。

で、悟ったこと(自分なりに)。

「素直」とは、まさに我が家にいる2歳の子がそうだ。
自分の気分のままに生きている。
超わがままである。

ダンスの教室に通っているのだが、
踊りたいときは踊るし、踊りたくないときは踊らない。
だから、あの子のママ(僕の娘)がイライラする。

食べたい時は食べるし、食べたくない時は食べない。

専門家に言わせると
幼児は「自分の気持ちに素直に生きているから」だそうだ。

大きくなると、この素直さがなくなる。
世間体を気にして、わざと良い子ぶりっ子する。
心で思っていることと行動が違ってくるのだ。
これを「社会性」というそうだ。
もちろん、大事なことではある。

一方、「謙虚」とは自分の主張をひとまず置いといて、
相手に気持ちや行動を受け入れること。

「どんな人の話にも素直に耳を傾ける」というのは間違いで、
「どんな人の話にも謙虚に耳を傾ける」である。

相手が偉い人とか、年下とか関係なく、
誰からも学ぶ姿勢を持つことだ。

そこで僕は思った。

いろんなところで僕は講演をしている。
僕の話を聞いてくれる人って謙虚な人なんだなと思う。

たとえば、東大生が僕の講演を聴いてくれるだろうか。
彼らが僕の講演から何か学ぼうと思うだろうか。
いや、そんなことはない。
そういう人たちから講演の依頼は絶対来ない。

僕に講演を依頼してくる人は、
そして会場に足を運んでくれる人は、
謙虚な人たちなのだと思う。

僕の講演会はそういう謙虚な人たちに支えられているのだと思う。

だから、僕もいろんな人の話を
ブツブツ文句を言わず聴こうと思う。
「あの講師の話は面白くない」とか評価しないで聴こう。


謙虚になって聴こう!

講師をする人より、
謙虚に聴いている人のほうが
心のレベルは高いのかもしれない。