雨ニモマケズ、風ニモマケズ
吉本興業の養成所在学中にブレイクしたお笑い芸人キングコングの西野亮廣さんの本を読んでいたら、売れている時も、活動停止した時も、
それから「お笑い」とは違う別の道を歩み始めた時も、
番組の視聴者や元芸人仲間から
そういう非難・中傷・罵倒されたそうです。
20歳で『はねるトびら』という深夜番組のレギュラーになり、
睡眠時間は1日1時間~2時間。
移動中に寝るだけの毎日。
他の芸人仲間との付き合いは悪く、
飲み会に行く時間をネタ作りに費やした。
1日20時間ぶっ通しで寝た合わせをしたこともあったそうだ。
そんな生活の中で相方の梶原さんが壊れた。
数日間の失踪、彼は精神的におかしくなったそうです。
とにかくネット社会は容赦がない。
「エリート(在学中に数々の漫才大賞を総なめしたから)のワリに面白くない」
「司会が下手くそ」
「調子に乗るな」
「ざまぁみろ」
「空気を読め」
「死ね」
視聴者からの悪質なメールが止まらない日々。
たぶん西野さんだけではなく、今売れている人たちは、
陰でそういう非難・中傷・罵倒を散々浴びてきたのではないかと思います。
「人気が出る」ということはそういうことなんですね。
そういう「ひがみ」「やっかみ」まで
引き受けるほどの器がないと成功者にはなれないということでしょう。
僕もいつか、そういう非難・中傷・罵倒を浴びる日がくるのかな。
いやいや、考えてみると
もう来てます。そういうメールが。
まだ1人ですけど。
しょっちゅう僕の仕事と人格を否定するメールを送っている人がいます。
人気者になるということはこういう人ももっと増えるってことかな。
非難・中傷・罵倒が多くなると、本物に近づくとか。
そう考えたら、ちょっと気が楽になりました。
来週号の社説に書きました。
「人生ドラマの主人公は自分。だったら面白くなりそうな道を選んでみよう」と。
こういうことを書いくとまた彼がメールを送ってくるんです。
「いつも水谷さんは口だけ」
「そんなことを水谷さんが言う資格なし」とか。
ガンガン来いっつうの。
全部ネタにしますから。