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『陸王』を面白くしたのは誰?

池井戸潤原作のドラマ『陸王』がついに終わった。
面白かった。
最終回はどうなるか、途中からだいたい予想はついたけど、
やっぱり面白かった。

主人公の「こはぜ屋」の社長・宮沢が
経営危機を乗り越えるために「ランニングシューズ」を開発し、
それが商品化され、爆発的に売れて、
「こはぜ屋」の経営がうまく回るようになり、
会社が発展したという物語だったらどうだろう?

面白くも何ともない。

あの物語を面白くさせたのは、
シューズ「陸王」を商品化するにあたって
さまざまな障壁が立ちはだかったからだろう。

まずは悪役として登場したアトランティスの小原と佐山。
それから最初はなかなか「シルクレイ」の使用権を認めなかった開発者の飯山。
何かと宮沢社長の意見に反対する専務の玄さん。
「こはぜ屋」の倒産を対岸から傍観し、全く助けようとしない銀行の支店長。

これらの人たちが『陸王』を面白くした。

悪役のキャスティングのおかげで『陸王』は面白くなった。

人生もそういうものかもしれない。
目の前に立ちはだかる障壁や、反対する人、嫌がらせをする人、
そういう人たちは、「そういう役をやりなさい」と
神様からキャスティングされているのだろうと思えばいい。

みんな「えー!俺、悪役?」なんて役者は思わない。
みんないいドラマをつくるために頑張る。

そして主役である自分は、いじめに負けない自分になる。
反抗する社員がいても、今あの人はそういう役柄なんだと思いましょう。
イライラすることがあっても、そういうシーンを今演じているんだと思いましょう。
そういうシナリオを今自分は生きているんだ、と。

そして次のシーンでは、自分がどんどん強くなっている。
諦めない自分になっている。
それはみんな悪役の人たちのおかげ。
反抗する人たちのおかげ。
いじめをする人のおかげ。
そう考えたほうが、絶対いい。

ウルトラマンも怪獣がいなかったらヒーローになれなかったし。
刑事ものも犯人がいなければドラマにならない。

人生も同じ。