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「食べていけますか?」と言われて

みやざき中央新聞を手に取って
「食べていけますか?」と言った人が
かつて2人いた。

失礼な言葉だと思うが、
地味な紙面で、表と裏だけ2ページのみすぼらしい新聞を見て
つい心で思ったことが不覚にも出てしまったのだろう。

最初の人は20年くらい前である。
ずばり、食べていけてなかった。
週末には実家に行って、家族4人、いいものを食べさせてもらっていた(笑)。

二度目は4年前。
岐阜県池田町にある㈱タニサケの主催する
タニサケ塾に参加したときに、
参加者の一人から言われた。

その時は、すでにスタッフ10人を抱えていたので
余裕で「はい」と言った。
その人は信じられない顔をしていた。

世の中には斜陽産業といわれている業界で
売上を伸ばしている会社がある。

地域の小さな豆腐屋さんとか畳屋さんはどうだろう。
愛知県にある㈱おとうふ工房いしかわ。
国産の大豆と「にがり」にこだわり、
安全な豆腐作りをやっている。
年商50億だそうだ。

どこにでもある昔ながら家業を引き継いだ4代目の志が
時代の波を乗り越えている。

兵庫県の畳屋さん「㈱TTNコーポレーション」は年商60億円だという。
社名からして誰も畳屋とは思わない。
この会社も4代目の創意工夫、孤軍奮闘でここまになった。

元松下政経塾の塾長、上甲晃さんは言う。
「花形産業で成功した人の話よりも、
みんなが成長を諦めているような業界にあって
自ら新しい道を開き、果敢な挑戦を重ねる姿に
大いに共鳴共感する。
私にもできるのではないかと思わせる共感だ」と。

26年前、妻と2人で前経営者が
「要らない」と言った宮崎の新聞をもらって始めた頃は、
「こんな新聞で食べていこうなんて無理だ」と
多くの人が思っていたに違いない。

皆さん、大人だから口には出さなかったにせよ
心の中でそう思っていたと思う。

しかし、志さえあれば、どんな斜陽産業でも、
どんな不景気の中にあっても
道はあるんだね。

「どうしたらこの感動を伝えられるかな」
「もっとこうしたらいいのではないか」
「どうしたら人を悦ばせることができるか」
「もっとこうしてみよう」

そんな思考錯誤の積み重ねが「希望の種」だと思うのだ。