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紙面サンプル(PDF) 見本紙1  見本紙2

2022年 11月28日 2955号

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禅のこころで生きる
妙心寺退蔵院 副住職
松山大耕さん
お坊さんの一番の仕事は、〇〇を与えること


…大学院1年生の頃、長野県の飯山という、世界でも有数の豪雪地帯の農家に、半年間住み込みで研究をする機会を得ました。その時、単純な思い付きで「近所に妙心寺派のお寺がないかな」と探してみたところ、たった一軒「正受庵(しょうじゅあん)」というお寺があり、当時、原井寛道(はらい・かんどう)さんという和尚さんがいらっしゃいました。一般的に日本のお寺というのは檀家さんがあって、お葬式や法事でお布施を頂戴する、もしくは拝観料を頂戴するようなスタイルが多いわけです。でも…【続きはこちらから】

社説
10年後、近場の温泉に行く大きな夢
中部支局長 山本孝弘


ここに1冊の本がある。『人は人で磨かれる』(中部経済新聞社)というエッセイ集だ。著者の筧一己(かけひ・かずみ)さん(60)はわらび餅の販売から公園の清掃業務など、幅広い事業を手掛ける株式会社リバースの経営者である。「成人式に行かせてくれなかった上司がその日の夜にそっとくれたプレゼントの話」「高校1年の時、一人のホームレスと結んだ小さな友情の話」等々、本から伝わる著者の人間味に触れて、私は直接会って話を聞いてみたくなった。筧さんの経営する会社は…【続きはこちらから】

2022年 11月21日 2954号

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50代からの生き方
楠木ライフ&キャリア研究所代表
楠木新さん
黄金の15年をどう生きる~「人生は後半戦が勝負」


私は中央公論新社から『定年後』『定年準備』『定年後のお金』等々、「定年」をテーマにしたシリーズ本を出しています。それ以外のテーマでも20数冊の本は書いているのですが、特に、2017年に執筆した『定年後』が思いのほか多くの人の手にとってもらって、その関心の高さを感じました。皆さん、定年後にいろいろな考えを持っています。定年後の生活についてうまくいくかどうか不安を抱えている人もいれば、定年後は好きなことをやりたいと心待ちにしている人もいる。本の…【続きはこちらから】

社説
いい人生の指標、菩薩のように
魂の編集長 水谷もりひと


大久保寛司さんといえば、大手企業の組織改革や人材育成のアドバイザーを長年やってこられ、セミナーや企業研修の業界ではカリスマ的存在である。先月1泊2日の研修ツアーでお会いして、寛司さんの物腰の柔らかさとフレンドリーな人柄に魅了された。その寛司さんが「この人はすごい!」とイチオシしていたのが坪崎美佐緒さんだ。ツアー中のセミナーでも坪崎さんのことを語り、彼女の初めての著書『いま、目の前にいる人が大切な人』(エッセンシャル出版社)をたくさん持参して手売りしていた。どんなすごいオーラを放っている人なのかと…【続きはこちらから】

2022年 11月14日 2953号

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警察官から女優へ
元警察官(元山形県警 刑事部)/女優/交番(KOBAN)博士
田中杏樹さん
死を覚悟させる警察学校の教育


警察官というのは、犯罪者や、何か問題がある人と対峙することがとても多いです。そのため、罵声や人格否定の言葉などを浴びることがよくあります。そのほか、酔っ払いを諭したり、ご遺族のケア、自殺願望者のネガティブ発言への対応など、普通のメンタルだとやっていけないくらい現場は厳しいです。だから、「警察官はメンタルが強くないと務まらない」といわれます。でも警察官も、…【続きはこちらから】

社説
好奇心の扉を開ける内臓感覚
魂の編集長 水谷もりひと


私事で恐縮だが、我が家に生後11か月になる孫娘がいる。この子が最近「指さし」を始めた。自分が写っている写真や、家族の写真を見つけると、そこに人差し指を向ける。三木成夫(みき・しげお)著『内臓とこころ』(河出文庫)を読んでいなかったら、それは普通の成長段階の一つとして見過ごしていただろう。『内臓とこころ』は数年前、ラジオ番組で紹介されていて手に入れたのだが、その難解さ故にずっとアウトプットできずにいた。三木は大正生まれで、既に鬼籍の人である。東大医学部を出て解剖学教室に入ったが、…【続きはこちらから】

2022年 11月7日 2952号

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かがやくいのち
一般社団法人助産院いのちね 副代表理事
岡野眞規代さん
「自然なお産の意味」を伝えたい


私は、大阪市の助産婦学院を卒業後、実習病院であった公立病院に14年間勤務し、民間病院の婦長として働かせていただきました。1999年7月からは、開院した吉村医院「お産の家」の婦長として勤務し、院長の吉村正先生のもとで5年間、命の誕生を見てきました。吉村医院でのお産は、母子共に輝いていて生命力のすごさに感動することばかりでした。私はずっと病院でのお産が、教育で習った通りそれが正しいと思って誠実に働いていました。でも…【続きはこちらから】

社説
「もし」が全部起きて繋がって今ここに
魂の編集長 水谷もりひと


今年4月に入社した弊社の女子社員が、先日初めて有給休暇を申請してきた。その用紙の備考欄の言葉を見て、「面白い!」と思った。「誕生日休暇」と書かれてあった。誕生日は人から祝ってもらう日、プレゼントをもらう日と思い込んでいる人も多い。だから祝ってくれる人が誰もいないと普通の日と同じように過ごしたり、忘れている家族に責め心を持ったりする。また、「誕生日は親に感謝する日」と言う人もいる。それはそうなのだが、…【続きはこちらから】

2022年 10月24日 2951号

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日本陽明学を学ぼう!
作家/陽明学研究家・実践家
林田明大さん
私の中にいる「もう一人の私」


…江戸時代初期の剣客で、生涯52回の命を懸けた真剣勝負をして無敗の針ヶ谷夕雲(はりがや・せきうん)という人物がいます。木刀、竹刀を使っての試合は数知れずと思われます。この人が「夕雲(せきうん)流無住心剣(むじゅうしんけん)術」を開き、夕雲流二代目の小出切一雲(おだぎり・いちうん)が、その極意を『夕雲流剣術書』に著したのです。この剣術書にこう書かれています。「夕雲流では初めから極意の段階まで、赤子の心と所作にもとづいて…【続きはこちらから】

社説
1日3万5千回の選択に臨む直感力磨き
中部支局長 山本孝弘


…高校受験に失敗したとする。その時点だけにスポットを当てれば、それは「悪い結果」かもしれない。だが通った第二志望の高校で生涯の親友に出会えるかもしれない。運命の恩師と出会い、夢の実現が果たせるかもしれない。人生で「災い転じて福となす」ことはいくらでもある。失敗に思える結果が目の前に起きた時、それを前向きに受け入れられる心持ちにはどうしたらなれるのか。その重要な要素の一つが、「選択した時に、何を基準に選択したか」ではないだろうか。そこで私が勧めるのが…【続きはこちらから】