バックナンバー
2022年 6月27日 2935号
スゴー家の人々
経営コンサルタント
菅生 新さん
菅田将暉の父が語る~起業力をつける子育て
…長男の菅田将暉がNHKの大河ドラマに出演していることもあって、子育てについて質問されることも多いです。役者とか芸能界というのは、ズバリ、自分自身が商品です。繰り返し起用してもらうためには個人の性格や人柄がとても大事です。長男に関して今でも忘れられないエピソードがあります。彼が中学に入学した春のことです。僕は大阪城ホールでの、歌手の福山雅治さんのコンサートチケット2枚を手に入れました。それを、…【続きはこちらから】
社説
人も自分も幸せを手にする秘密道具
中部支局長 山本孝弘
…許すことで自分も救われる。人はそれを学ぶためにこの世にやってきた」ある僧侶からそんな話も聞いたことがある。なんとなくそうだろうなという気はする。だが、魂を磨いて「許せる人間」になるのはとても難しい。そもそも直接大きな被害を受けた場合は、なぜ「許す」というさらに苦しい思いをしなければならないのか。どうしてそれで自分も救われることになるのか。そんな疑問が頭をもたげないだろうか。アメリカの精神医学者・ジャンポルスキー博士著『ゆるすということ』(サンマーク文庫)には…【続きはこちらから】
2022年 6月20日 2934号
理解するってどんなこと?
北九州市立大学准教授(応用言語学者)
アン・クレシーニさん
「英語に訳しにくい日本語」って知っとうと?
…日本に来て数か月たった頃、ホームステイ先からマンションに引っ越すことになってね。日本人っぽく洗剤を買って、隣の人に引っ越しのあいさつに行こうと思ったの。「つまらないものですが」を練習して、玄関のドアをノックしたら、「誰ですか?」っていう声が聞こえてきて、「は、しまった」と。これに答えられなかったんですね。しばらく考えた後…【続きはこちらから】
社説
気にしないヘタな字も絵も生き方も
魂の編集長 水谷もりひと
…20年以上も前に買った講演会の音声CDだが、岡本太郎没後26年経った今でも、そのメッセージは真実味を帯びて響いてくる。幼児が描いた意味不明の、はちゃめちゃな絵を見せると、大人は皆口を揃えて「何だこの絵は」と言う。しかし、「間違いでした。この絵はピカソの絵でした」と言うと、「なるほど」と唸る。幼児の絵とピカソの絵に共通しているもの、それを岡本太郎は…【続きはこちらから】
2022年 6月13日 2933号
禅の教えに学ぶ
臨済宗円覚寺派管長
横田南嶺さん
禅の始まりには「ほほえみ」があった
…私も禅語や禅の語録を長年学んで研究してまいりましたが、禅というものの一番大事なことは何かというと、「拈華微笑(ねんげみしょう)」という逸話に行き着くのでございます。ある時、お釈迦様が霊鷲山(りょうじゅせん)という場所で、いつもと違って一言もお説法をなさらずに一輪の花をそっと手に取り上げられました。ただそれだけでお釈迦様は何も語ってくれませんでしたので、大勢の弟子たちはその様子を不思議に見ていました。けれど、…【続きはこちらから】
社説
忘れられない味はどんな味ですか?
魂の編集長 水谷もりひと
…高校を卒業し、ふるさとを離れてから市販のいなり寿司を食べたことがある。あまりにも味が違うので驚いた。「おふくろの味」に初めて気付いた出来事だった。月日が流れて、祖母の葬儀のため、ふるさとに戻った。母と叔母、そして祖母と長年同居していた叔父の嫁さん、台所から聞こえてきたこの3人の会話を今も覚えている。「ばあちゃんのいなり寿司の味が出せんとよね」「そうそう、あの味は出せんがね」「出せんよね」、そんな内容だった。原田マハの小説『緑陰のマナ』を読んでいたら、…【続きはこちらから】
2022年 6月6日 2932号
消防士たちの3.11
フリーライター
吉田千亜さん
原発事故、「生身の人間」の記録
私は福島第一原子力発電所の事故後、原発に関する取材を続けています。2020年には『孤塁 双葉郡消防士たちの3・11』(岩波書店)を書きました。これは福島県双葉郡という最も原発に近い地域で活動されていた消防士たちの体験をまとめたものです。この本を書くことになった経緯なのですが、実は最初は初期被曝について調べていました。原発事故では…【続きはこちらから】
社説
声を聞く 整理できないモノたちの
魂の編集長 水谷もりひと
お片付けアドバイザーの方に来てもらって会社のデスク周りの整理整頓を指導してもらったことがある。「断捨離」という言葉が流行っていた頃だった。「不要なものは全部捨てましょう」と言われるのかと思ったら、「分ける」という考え方を教えてくれた。「捨てていいもの」と「捨てられないもの」に分ける。お片付けの基本だそうだ。不要なものと必要なものに分けるのは容易だが、問題はもう使うこともないが、捨てるには忍びないと思われるものである。しかし、…【続きはこちらから】
2022年 5月23日 2931号
金融で育む「結い」のこころ
鎌倉投信株式会社/代表取締役社長
鎌田 恭幸さん
金融で信頼の連鎖を実現する
…金融というのは無色透明です。だからこそ、あらゆる人や社会へ広がっていく可能性があり、社会の持続性や人の幸福感にまで関わっていくことができると考えています。私の社会人としてのスタートは日系の信託銀行でした。その後、外資系の運用会社に籍を移しながら「資産運用」「投資」の経験を積み上げていきました。そして2008年1月に会社を辞め、同年11月にかつての同僚と一緒にこの「鎌倉投信」を立ち上げました。そんな2008年9月に起こったのが、あの…【続きはこちらから】
社説
お年寄りに席を譲ると世界は変わる?
中部支局長 山本孝弘
…ある講演で、「『いつもありがとう』とお金に声を掛けて感謝の心で支払うと、使われたお金は嬉しくなって、またその人の元に戻ってきたくなるものだ」と聴いたこともある。「情けは人の為ならず」ということわざは「他人に情けをかけると巡り巡って自分に良い報いがやってくる。情けをかけるのは自分のためでもある」という意味だ。情けも回るのだ。「風が吹けば桶屋が儲かる」は、風が吹くことでいろんなものが回り始め、思いもよらない結果を招く例えだ。最後は…【続きはこちらから】