バックナンバー

紙面サンプル(PDF) 見本紙1  見本紙2

2023年 8月28日 2990号

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みんなを元気にするバイ!
プロレスラー/NPO法人九州プロレス理事長
筑前りょう太さん
プロレスラーになりたくて身長を3年間で30センチ伸ばした「儀式」


…小学3年生の時、金曜日の夜8時に放送されていたテレビのプロレス中継で、ある男を見た瞬間から私の人生が動き出しました。虎の覆面を被った男、タイガーマスクです。空中を舞うような信じられない動きをして相手を倒す。それがあまりにも衝撃的で、以来、私にとって金曜日夜8時はプロレスの時間になりました。クラス中の男子がプロレスに、そしてタイガーマスクに夢中でした。そして私は、…【続きはこちらから】

社説
信じて送り続けた先生の下手な歌声
中部支局長 山本孝弘


…子どもの頃の学校風景に想いを馳せた時、その中には忘れられない恩師がいる。そして先生にも忘れられない教え子がいるはずだ。学校に通っている期間は、親よりも長い時間を共に過ごす先生と生徒の間に深い絆が生まれることがあるのではないだろうか。『心に残るとっておきの話 普及版第十一集』(潮文社)に、ある先生が経験したこんな話が載っていた。埼玉県の中学校で3年生を担任していた門築直(かどちく・すなお)先生のクラスに、…【続きはこちらから】

2023年 8月21日 2989号

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家族の人生のテーマを見つけよう!
「よかよか学院」校長/ばなな先生こと
小塙雅多加さん
消えたい」と語った少女が変わった瞬間


…かつて私の教え子に小学4年生のAさんという女の子がいました。彼女は自分に自信が持てない、とてもおとなしい子でした。その子は「自分のことが好きですか?」という学校のアンケートに「消えてなくなりたい」と書いたことまでありました。私が驚いて「どうして?」と聞くと、彼女は…【続きはこちらから】

社説
暗闇の中で見えてくるものがある
魂の編集長 水谷もりひと


「暗闇」という漢字には「音」という字が二つもある。確かに「暗闇」の中で音は一番頼りになる。だからこんな字になったのだろうか。先日、東京・竹芝にある「ダイアログ・ダイバーシティミュージアム~対話の森」に行った。エンターテインメント形式のワークショップ会場である。入場はグループごとで、1グループの定員は8人。予約時間が同じ人たちと一緒に中に入る。入ってまず目にするのは暗闇だ。その暗闇は純度100%なので、…【続きはこちらから】

2023年 8月14日 2988号

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目からウロコの日本の歴史1
国史啓蒙家/ねずさんこと
小名木善行さん
ねずさんが読み解く~なぜ徳川家康は天下人になれたのか?


今日は、260年以上続く江戸時代を築いた徳川家康が何を希求し、何が家康を育てたのかについて考えたいと思います。そこで注目したいのが、NHK大河ドラマ『どうする家康』にも登場する、家康の正妻「瀬名姫」です。彼女は、家康を裏切った罪により、夫・家康から首を刎(は)ねられました。だからずっと小説や映画やドラマで悪女として描かれてきた女性です。ところが…【続きはこちらから】

社説
「象徴」のいる国の戦後を振り返る
魂の編集長 水谷もりひと


菊地史彦著『「象徴」のいる国で』(作品社)の第一章は昭和天皇の「戦後」が描かれている。ところが、第二章から第五章までの四つの章は芸能界、特に戦後の日本人を夢中にした歌謡曲や映画がネタという、何ともアンバランスな構成の本である。第二章では、終戦直後の孤児がテーマで、1949年制作の映画『悲しき口笛』の主人公・ミツコと、その翌年制作の映画『東京キッド』の主人公・マリ子を取り上げている。いずれの主人公も当時12歳の天才少女、美空ひばりが演じている。ミツコは戦災孤児なのだが、…【続きはこちらから】

2023年 8月7日 2987号

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菩薩のように寄りそうこころで
株式会社self-esteem代表
坪崎美佐緒さん
不登校の颯太くんが打ち明けてくれたこと


…颯太(そうた)君が、ある日曜日、お母さんに連れられて私の事務所にやってきました。颯太君と二人だけで話すため、お母さんには先に帰ってもらいました。「おはようございます、颯太君。どうぞ椅子にお掛けください」私がそう言うと、彼はドスンと腰を下ろし、足を組んで腕組みして、私に背を向けて座りました。「あのなぁ、お前になんか絶対何もしゃべらないからな。俺は学校のセンコウにだってカウンセラーにだって、『お前らと話すことなんかねぇんだ。うるせぇ』と言って何も話さなかった。…【続きはこちらから】

社説
江戸風情を探しに時代小説を訪ねる
魂の編集長 水谷もりひと


好きな作家ができるきっかけは取材であることが多い。去る6月に91歳で亡くなった小説家の平岩弓枝さんもそうだ。取材したのは25年前だった。取材といっても、一般聴衆に混ざって講演を聴いただけなのだが、我々には聴き終わってから講演内容をまとめるという役得がある。いい話を聴いてもしばらくすると忘れてしまう人も多い中、編集していると、その内容が反芻(はんすう)できて、深く記憶に残る。平岩さんは明治17年生まれの劇作家、長谷川伸の最後の弟子だった。大学を出た後、…【続きはこちらから】

2023年 7月24日 2986号

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幸せを運ぶ豆腐屋さん
引き売り士・講演家
菅谷晃子さん(豆腐屋あこ)
雨の日も雪の日も、リヤカーで


…途方に暮れていた23歳の時、フリーペーパーを読んでいたらこんな求人募集が目に飛び込んできました。「腕よりも心で販売できる人募集」「リヤカーを引いて街に出て、ぬくもりのある仕事をしてみませんか?」。リヤカーでお豆腐や総菜などの引き売りをする仕事の求人でした。「腕はないけれど、心ならきっとある」。そう思った私は、面接を受けて引き売りの仕事を始めました。初めは知らない人に声をかけるのが怖くて、少しためらいがありました。でも、…【続きはこちらから】

社説
「見ている」のではなく「見てくれている」
中部支局長 山本孝弘


子どもの頃、時にいたずらをすると祖母に「お天道様が見てるよ」と言われたものである。『生きてるだけで150点!』(毎日新聞出版)を読んで、あの祖母の言葉は「どんな場面でも“見られている”と意識することが大事」という意味だったのだと改めて感じさせられた。著者は、1980年代にお茶の間を沸かせた「欽ちゃんファミリー」の一人である「コニタン」こと、タレントの小西博之さんだ。小西さんはオーディションの最終選考で…【続きはこちらから】