2023年 8月14日 2988号
目からウロコの日本の歴史1
国史啓蒙家/ねずさんこと
小名木善行さん
ねずさんが読み解く~なぜ徳川家康は天下人になれたのか?
今日は、260年以上続く江戸時代を築いた徳川家康が何を希求し、何が家康を育てたのかについて考えたいと思います。そこで注目したいのが、NHK大河ドラマ『どうする家康』にも登場する、家康の正妻「瀬名姫」です。彼女は、家康を裏切った罪により、夫・家康から首を刎(は)ねられました。だからずっと小説や映画やドラマで悪女として描かれてきた女性です。ところが…【続きはこちらから】
社説
「象徴」のいる国の戦後を振り返る
魂の編集長 水谷もりひと
菊地史彦著『「象徴」のいる国で』(作品社)の第一章は昭和天皇の「戦後」が描かれている。ところが、第二章から第五章までの四つの章は芸能界、特に戦後の日本人を夢中にした歌謡曲や映画がネタという、何ともアンバランスな構成の本である。第二章では、終戦直後の孤児がテーマで、1949年制作の映画『悲しき口笛』の主人公・ミツコと、その翌年制作の映画『東京キッド』の主人公・マリ子を取り上げている。いずれの主人公も当時12歳の天才少女、美空ひばりが演じている。ミツコは戦災孤児なのだが、…【続きはこちらから】