くるみノート

100万本のバラならぬ、100万本の植樹

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「松田さんに是非見てもらいたい山があります」
そう言われて見に行った山は、宮崎市内から30分もあれば行ける『錦秋の森』と名付けられた山です。
谷口林業の代表、谷口義昭さん(85)は縁あってこの岩山を引き受けることになりました。土壌の堆積も少ない岩山ですから、太らせて伐採する杉などには不向きです。



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それなら宮崎市内から近いこともあるので、皆さんに楽しんでいただける山を作ろうと、8年前にイチョウ7000本 モミジ3000本 松100本を植樹しました。
木は人間の成長と似ていて、木が8年もすれば小学1から2年生ぐらいです。いかにも若木が小学校の生徒のように並んで植えられています。
この山のほど近いところに、日本一の大イチョウがあります。谷口さんの頭の中には将来の山の姿がはっきりと描かれていて、大イチョウが100本並ぶのだそうです。赤い紅葉と黄色のイチョウ。オンリーワンの山ができそうです。


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谷口さんに「今まで何本の木を植えられたのですか?」と聞くと「100万本ぐらいでしょうか」
個人で植林した数としては日本一だと思うと話されました。100万本のバラならぬ、100万本の植樹。バラは枯れても木は育ちます。

8つの峰があるので、真ん中の峰に登れば360度展望できます。大きくなったイチョウや紅葉を想像しながら胸が熱くなりました。谷口さんはフルマラソンも走るランナーで、今はどこに行っても最高齢なのだとか。あと10年は長生きして木を育てないといけないと話されました。脱帽です!