くるみノート

建仁寺『風神雷神』 絵がそのまま書になった~

コロナウイルスで世界中が騒いでいる今、博多で取材をしたダウン症の書家、金澤翔子さんのことを思い出しました。

翔子さんの書のすごさの一例をあげると、京都の建仁寺に国宝・俵屋宗達の『風神雷神』の屏風があるのですが、翔子さんの『風神雷神』の書が並んで納められています。

私はその書が見たくて、3月7日”京都癒しの旅”の代表下戸眞由美さんと、建仁寺まで足を伸ばし『風神雷神』を観て来ました。

「絵がそのまま書になった!」

私はその書に驚いてしまいました。

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博多中ライオンズクラブ45周年記念式典のゲストとして翔子さんが揮毫をしてお母様の金澤泰子さんが講演をされたのが2月19日。

お母さまの話の中で、翔子さんの書には、感動で涙を流す人や、死のうと覚悟したけれど、生きる希望を見出した人がたくさんいるそうです。

翔子さんを教えたのがお母さまの金澤泰子さんです。

ですから「親子の個展はどうですか?」と言われることがあるのですが「翔子の書で涙を流す人がいても、私の書ではありません」とお断りをされているそうです。

翔子さんはただ一心に書いていて、その純粋さゆえに、天に繋がっているのだと話されていました。

翔子さんは目の前の人が喜ぶのを自分の喜びにするので、小さな時から、自分の持っているおやつまで上げてしまい、そして自分の分がなくなってしまうので、お母さんは「翔子は損な子だね」と思っていたそうです。

翔子さんにとっては、明日のお昼ご飯までのことしか分からないそうです。

その分、純粋に育った。

お母さんの言葉を借りれば、「競争心が養われなかった」とのこと。

悩んだり、人を侮ったりしないということだそうです。


金澤泰子さんのご講演は日本講演新聞で5月掲載の予定です。