母の日、いろいろ
先日、自粛ムードのお店をまわりながら、ショッピングをしていました。洋服を選んでいたら、若いカップルが入って来るや否や、
お店の人に「安いワンピースありますか?」
店員さんは、二人を店の片隅のコーナーに案内していました。
どうも母の日のプレゼントを買いにきたようです。
夕方なので、その日の夕食を一緒にするかもしれません。
私は二人の言葉につい苦笑してしまいましたが、
お母さんは息子たちからのプレゼントをそのまま喜んでくれますね。
きっと。
まだ若いから、十分なお金もないし、
それが「安いワンピースありますか?」の第一声となったと思えば、
その言葉だって、悪気があっての言葉でないと思い直しました。
こんな話もありました。
母の日に、夫の実家にプレゼントを持って行きました。
「わざわざ、ありうがとね。お金を使わせて悪かったねえ」
喜んでくれたことに満足して家に帰った後のことです。
実家の嫁から連絡が入りました。
姑によかれと思ってプレゼントしたものが、
ボタンの穴が小さくて使いにくいとか、被り物は手が上がらないからだめだとか、
あげくの果てには「着れないものばかり持ってきた」と教えてくれました。
しばらく悶々としましたが、
同じお嫁さんの手前、素直に「嬉しい」と言えなかったかもしれないと
思うようにしました。
そうすると、姑の気持ちも分かるような気がしたそうです。
表現は違っても、子どもたちのプレゼントを喜ばない母親はいませんから、
母の日、いろんなドラマがあったことでしょうね。
我が家も、お花やお菓子やエプロンがそれぞれ届きました。
エプロンをひらひらさせてカーネーションを愛で、
ツマガリのクッキーを美味しくいただきました。
母の日は嬉しい日です。