くるみノート

災害支援、代理受取の理由

8月3日号の社説『赤紙を受け取った乙女たちがいた』

95歳の治居冨美さんの人生を書き綴った本『今日を生きる』が紹介されると、書籍を発刊された篠原医院長からお預かりした200冊の本は、注文が殺到しました。

書籍を販売するためにつくった「日本講演新聞ストア」は、その便利さもあって、3日目には売り切れとなりました。

当初の予定通り、本の売り上げの一部を、熊本人吉市の災害支援に寄付させていただきました。

これも、ネットのクレジット決済でしました。
『ふるさとチョイス災害支援』のページで、人吉市の支援を開くと、受取先が兵庫県西脇市です。

代理で受け取ってくれるのですね。
それもびっくり! 

被災した自治体は、復興の為にやることがたくさんあるので忙しいのですね。

それで、余裕のある自治体が代わりに預かって、落ち着いた時にお金を渡すようになっていると書かれていました。

4年前の熊本地震の時も寄付をしたのですが、その時のことを思い出しました。

この時は、ポストカードを販売し、その売上金100万を寄付しました。

そのポストカードの絵を描いたのは、熊本地震で本人も下宿先のアパートで下敷きになりながら救出された相戸健志くんです。

阿蘇の風景を描いたポストカードでした。

相戸くんと編集長は、その売上金を持って、
村長を訪れました。

授与式という形でメディアが取材に来ている中、
村長が素っ気なく当たり前のように受け取られた姿を見て、
「あんなに一生懸命販売して、寄付を集めたのに」と残念な気持ちになったと、編集長がそんなことを話してくれました。

今回、代理で受け取ってくれる自治体がある理由が分かり、4年前のことは「村長さんも忙しくて、大変だったのね」と受け止めることができました。

当時のもやもやした気持ちも、遡ってひとつ晴れました。

今回の販売した200冊限定の書籍ですが、
「新聞が届いて直ぐに連絡をしたのに、もう売り切れなのですか?」と何人か残念がっていらっしゃっいました。

その度に、「すみません」「申し訳ありません」とお詫びをしていました。

ところが、キャンセルになった注文分もあり、その分を、電話やメールをいただいた方に回して何とか対応していきました。
 
最後にどうしても欲しいと言われてお送りしたのは、編集長が読んだ中古本でした。

もう日本講演新聞には、『今日を生きる』は一冊も残っていませんが、ひょっとしたら、この自費出版の本を、改めて商業出版として出版できれば、本屋に並ぶかもしれません。

そうなれば、今度は買って、日本講演新聞の書棚に置いておきたいです。