松元理髪店の最後の日


宮崎市広島通りにある松元理髪店は私の営業の原点です。飛込み営業をしていたとき出会い、初めてみやざき中央新聞をお友だちに紹介してくださった大切な方です。それまで、お客さんは自分で開拓するものと思っていたので、紹介があるなんて思っていませんでした。
そのときの出会いから20年後、理髪店の全国大会の講師を水谷が務めることに繋がり、全国の理髪店にみやざき中央新聞が広がりました。
私たちにとって、松元貞利さん邦子さんご夫婦は命の恩人のような方です。肉体の命というのではなく、仕事の命に息を吹き込んでくださった方です。
理髪店の椅子は、小林市で独立する写真の男性に譲り、松元さん夫妻は、これからやり残したことをひとつひとつ片付けていくのだそうです。「本当にいい人生でした!」と満面の笑みで私たちの手をとってくれました。奥様の体調も少しずつ良くなっているそうです。ずっとずっとこの場所でお店をやって欲しいのですが・・・。看板の灯りを見ながら時の流れを感じていました。