弥勒祐徳さん「戦争体験を語り継ぐ集い」

戦後67年目の戦争記念日、宮崎市民プラザで弥勒祐徳さんのお話を聴きました。
御年93歳、現役の画家です。神楽をモチーフにした絵は私のお気に入りです。
戦争体験を話すのは、初めてだそうです。旧満州ハルビンから南方ラバウルなど4年間赴かれています。南方戦線が激しくなった昭和19年は日本の所沢基地にいたそうです。
飛行機の整備が主な仕事で、機種が新しくなると学びなおさないと整備ができないのでときどき日本に帰国していたそうです。あのまま南方戦線にいたら今の弥勒さんの絵はありません。
幸運が重なり弥勒さんは生きることができたのですが、その会場にはあのとき南方戦線にでかけ亡くなったという方の息子さんも参加していました。
「戦争の体験は思い出したくもない。なぐられることが仕事だった」
弥勒さんはそう言われるのですが、直接戦っていないので、人を殺めるようなことはありませんでした。もしそんな体験が残るとしたら、あの天真爛漫な弥勒さんの絵は生まれなかっただろうと思います。
写真はお話される弥勒祐徳さん。93歳若々しく年を重ねておられます。