2020年 2月3日 2822号
一億三千万人のための論語教室
作家
高橋 源一郎さん
「人の数だけ答えはある」
…『論語』は孔子の講義録を弟子が書いてまとめたものですが、この「弟子が書く」スタイルは歴史上にいくつも存在します。『聖書』はイエスの弟子が書き、親鸞の言葉を記した日本仏教書史上最高傑作『歎異抄』も、書いたのは弟子の唯円です。ソクラテスの『パイドロス』『饗宴』も書いたのは弟子のプラトンです。では、先生はなぜ弟子たちに書かせたのか。その理由は…【続きはこちらから】
社説
「あなたの頑張りは誰かの心に届いている」
中部特派員 山本孝弘
…以前、取材した直木賞作家・村山由佳さんも「震災の時には無力感に苛まれた」と語っていた。震災の数か月後のこと。村山さんは仙台で新刊本のサイン会を行った。その本のあとがきに「自分の書く物語にどれほどの意味があるのかと、打ちのめされる思いだった」と書いていた。サイン会に二十歳くらいの男性がやってきた。彼はサインをしてもらったが帰ろうとせず、カバンから…【続きはこちらから】