2020年9月14日 2851号
詩が開いた心の扉
作家
寮 美千子さん
少年刑務所で出会ったやさしさあふれる子どもたち
…私が奈良少年刑務所で教育を担当することになったきっかけは、その刑務所で開かれていた矯正展に出掛け、受刑者の詩や俳句を読んだことでした。どれも繊細で、胸に迫る作品ばかりでした。「この子たちは私が思っているような凶暴な犯罪者じゃない。今まで持っていた恐ろしいイメージと違う」というようなことを夫と話していたら、「そうなんですよ」と後ろから職員の方に声を掛けられたのです。
その方とお話をして…【続きはこちらから】
社説
「クレージーな夢を叶えることの意味」
魂の編集長 水谷謹人
人は誰しも夢を見る。見るのは自由だし、勝手である。「新薬を開発して難病で苦しむ患者を救いたい」とか、「将来は発展途上国に行って井戸を掘りたい」など、誰かの役の立つ夢や人類の発展に寄与する夢もあれば、「エベレストに登頂したい」とか、「自転車で世界一周したい」など、個人的で、かつ命のリスクを伴うクレージーな夢もある。先月、熊本市託麻倫理法人会主催のセミナーで、岩本光弘さん(53)の話を聞いた。彼の夢も…【続きはこちらから】