2021年1月11日 2866号

その足跡を辿る
小説家
森沢明夫さん
指を失ったから「ありがとう」と言われる人生になれた
僕は小説家になる前、編集者として様々な小説や雑誌に携わり、フリーライターだった時期もありました。その時は、とにかくいろんな人を取材しに行きました。その中で出会った人の中に、「三河のエジソン」、加藤源重さんがいます。愛知県の山奥に住んでいるおじいさんです。1991年3月、機械工として働いていた加藤さんは、…【続きはこちらから】
社説
“乗り越える”とはどういうことなのか
魂の編集長 水谷もりひと
…(講演会で)『ふたたび~SWING ME AGAIN』という映画が上映された。映画の舞台は1950年代の神戸。そこに5人組のジャズバンドがあった。夢はジャズクラブの老舗「SONE」のステージに立ち、プロになること。その夢が手の届くところまできていた矢先、トランぺッター・貴島健三郎の指が思うように動かなくなった。診察の結果、とんでもない病名が告げられた。「ハンセン病」―この病気に日本の法律「らい予防法」は…【続きはこちらから】