2023年 3月27日 2970号
痛くない死に方
長尾クリニック名誉院長
長尾和宏さん
尊厳を、最期まで
…「死ぬ直前まで抗がん剤治療を続けている」という方が結構いらっしゃいます。私たちの在宅医療を受けながら、抗がん剤を打つために大学病院に週に1回通い続けて亡くなった方も多いです。遺族の方に、「どうして亡くなる直前まで抗がん剤を打ちに行かれたのですか」と聞くと、「大学病院のお医者さんから『もう来なくていい』と言われなかったから」とおっしゃいます。大学病院の担当医にも同じ質問をしました。すると医師は…【続きはこちらから】
社説
悲しみの多さは優しさの切り札になる
中部支局長 山本孝弘
…卒業式で歌われる歌は『仰げば尊し』や『蛍の光』が長い間定番だったが、近年では卒業ソングと呼ばれるいろんな歌が卒業式で歌われるようになった。その走りとなったのは海援隊の『贈る言葉』ではないだろうか。歌の中にこんな歌詞がある。人は悲しみが多いほど人には優しくできる子どもの頃、私はこの部分を「つらいことがあると他人の痛みもわかるようになって思いやりの心を持つようになる」と解釈していた。間違いではないと思うが…【続きはこちらから】