2023年 5月15日 2977号
目指すは人間性回復
作家/精神科医
帚木蓬生さん
周りにいませんか? 「3ざる状態」「3だけ主義」の人
…アルコール依存症の場合、飲酒をやめると汗が出てきたり、不眠になったり、幻覚を見るなどの離脱症状が出ますが、その期間はせいぜい1週間から10日間です。ギャンブル症も似たような症状が見られますが、期間はもっと長く、1か月から3か月くらい続きます。ここにギャンブル症から抜け出す難しさがあります。もう一つは「耐性」です。アルコール依存症の場合、だんだん量が増えていくのですが、ギャンブル症者の場合は賭け金がだんだん増えていきます。1万円の賭け金で満足しないと、…【続きはこちらから】
社説
最後まで滑稽な生き方を貫いた
魂の編集長 水谷もりひと
…『滑稽(こっけい)新聞』は、明治34年にジャーナリストで、世相風俗研究家の宮武外骨(みやたけ・がいこつ)氏が創刊した新聞である。政治家や官僚、行政やマスコミなど、当時の権力者の汚職や不祥事を風刺した新聞だった。記事は辛辣(しんらつ)なものではなく、新聞名でお分かりのように、社会問題を「滑稽さ」という視点で捉えていたので、どれもクスッと笑えるパロディ風だった。 宮武氏の「外骨」という名前と…【続きはこちらから】