とね書

役割

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禅語エッセイより 

【和光同塵】 わこうどうじん
光を隠して、世俗の中に身を投じて衆生済度する。
自分の知恵をひけらかさず、
世俗の中でつつましく暮らしながら
人の役に立つように行動するという意味。



そっと、そこにいる

知恵ある人ほど
謙虚に和やかに穏やかに
そっとそこにいる。

上に立てば、下ができる。
光を放てば、影ができる。
導けば、服従する。

だから、
ただニコニコと
目立たぬ気配で横にいて、
立ちたい人を上に立たせ、
人が気づかぬところに光を当てる。

月は光って見えるけれど、
それは見えない場所にある太陽の輝きを
反射しているだけなのだ。
照らされた人の影には
いつも知恵ある人がいる。