磨きをかける

禅語エッセイより
【楓葉経霜紅】ふうようはしもをへてくれないなり
楓の葉は厳しい霜が降りて初めて真赤に紅葉する。
人も厳しい経験を経て、素晴らしい人格になっていく。という意味。
人生は、あなたのことを甘やかさない
若いころの苦労は買ってでもしろ、というけれど、
突然、病気や事故や事件に巻き込まれると
「なぜ、この時に」「なぜ、私が」
という問いが頭の中でうずまき、
理不尽な運命を呪いたくなる。
そういう「時」なのだ。
なぜあなたなのか、なぜこの時なのか、
それはきっといずれわかる。
あなたの人生は、あなたのことを甘やかさない。
過酷に見える人生が
あなた自身を磨いてくれる。
けれど、時は必ず過ぎていく。
辛くてもその時をまっすぐに突き進めば
あなた自身は以前よりも強くなり、
人にも優しくなった自分を見つけることができる。