とね書

お困りごとある?

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私たちのカスタマーフロアは、いつも賑やかです。
言っておきますが、決して私語をしているわけではありませんよ。笑

私たちは、いかにこの『みやざき中央新聞』という素晴らしい新聞を広げていくかについて、社長や編集長におんぶに抱っこされずに、自分たちでできることは何かを話し合っているわけです。まるで私語のように。

そんな時、この本に出合いました。
その名も!!!
ジャーン!
井上裕一郎著『Thinking to Create』 ~現代書林

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井上氏は『お困りごとの中にビジネスチャンスの種がある』と言っています。
そう、お困りごとはダイヤの原石ってことです。
世の中のお困りごとを私たち(もしくは自分)の強みで解決すると新しいビジネスが生まれる。と、こういうわけです。

この本のタイトルにもあります、『クリエイティヴ』ってコトバですが、これまでは、今までにないものを生み出すという感覚でした。しかし、リーマンショックや東日本大震災を境に、問題を解決するという感覚に変わってきているそうです。

かつて、広告や宣伝が主流の売り手優位だったものは、情報ビックバンによって、facebookやYouTibe、twitterのように、身近で本質的で信用できるといった消費者優位になりました。

先週号の増田翔子の取材ノート、『「その日」を見つめて』もfacebookでたくさんのいいね!をいただきました。そしてそれを読んでくださった方々が重松清氏の本を購入されたり、社内でもCDを聴いたり、本を回し読んだり、購入する社員までおりました。
今や、モノやサービスの価値は『売る』ことより、『共感』するところにあるんです。

クラウドファンディングというコトバ、最近よく耳にするようになりました。
こんなアイディアを実現したい。でも、資金が足りない。
協力して欲しいのでネット経由で資金の提供や協力を呼びかけ実現していく。
SNSの口コミで大ヒットに繋がったアニメ映画『この世界の片隅に』は、まさにこの、クラウドファンディング手法だったというわけです。

お困りごとを解決するにはまず、私たち(または自分)の強みに気づくことです。
自慢できることより、周りの人たちからいいね!と言われること。
価値を見出す鍵となる=キーバリューをたくさん見つけることです。

橋本螺子というネジの会社は、生産拠点が海外にシフトしていったことで、下請けを脱却して『ねじブロック』という自社ブランドを作って大ヒットしたそうです。

しかしこうしたアイディアは何もないところから湧き出るものではなく、いろんなキーバリューの組み合わせから生まれるんですって。
だから、私たちカスタマーフロアのおしゃべりは、キーバリューの宝庫なんですよ。
決して私語なんて言わせるもんですか。

で、私思うんです。
現在連載中の西亀真さんにしても、髙橋惠さんにしても、来週(7月31日号)の社説でも紹介されるジャ◯ネットた◯たの社長さんも、皆さんご自身の強みに気付いていらっしゃる。そして極めつけに実際に足を動かしていらっしゃる。
困りごとの解決をしていく人たちは、皆、『強みに気づき、足運びしている』のですね。

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