とね書

最強で最幸

null


女性は強い。
か弱いように見える人も芯は強い。
ひょっとしたら、男性よりも強いのでは?
力では負けるけれど、精神的には勝っていると思うときすらある。


結婚を経験したことのある女性はなおさらだ。
なぜならば、守らなければならないものが増えるからだ。
自分自身や両親の他に、夫、子どもが産まれれば子ども、そして例外はあるが、もれなく夫の両親もついてくる。
おまけを多くつけるようなサービス精神旺盛なところなどは、その兄弟姉妹や親戚、従兄弟までも。そこでのお嫁さん比べなどは日常茶飯事だ。
また同居や同じ敷地内に住まねばならぬところなどはそれ以上に、関係を良好に保つための努力たるや、相当なエネルギーを要する。


現代は昭和の時代とは違って、男性が家事や育児に関わるところも増えてきているので、随分夫婦や家族のあり方も変わってきているように感じるが、この日本社会における根っこは同じのような気がする。
そんな過酷な環境の中で、女性たちが弱いままで居られるはずもない。


何を隠そう、私も最強の女である。
身体に内蔵された涙腺の出口付近には、切り替えスイッチがあると信じてやまない。
結婚した当初は、舅や姑から言われたちょっとしたひと言でメソメソ泣いていた嫁が、今では絞り出そうとしても一粒の涙もでてこない。


ところが、幼児がたどたどしい姿でなにかにチャレンジしている姿を目にしたときや、本や映画、ドラマを観るなど、自分の経験が反映される、もしくはその世界にのめり込んだときの涙腺は決まって崩壊する。
社内でもその効力を十分に発揮してしまっているから、「大人な対応をする」という別のスイッチが必要だ。スイッチの内側の導線が絡まって困難を極めることもあるが。


この動画を作りながら、そんな健気な時代の自分の姿をぼんやりと思い出した。
そして今日も私は、最強と化した自分の日常を最大限に楽しんでいる。


みやざき中央新聞無料動画 YouTubeで配信中
https://youtu.be/dmx_udcmWS0