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取材ノート 2694号(2017/05/15)
たとえて言うなら?

編集部 増田翔子
 ある映画に気になる俳優が出ていると知り、GW前にレンタルビデオ店に足を運びました。

 お目当てのものを借りていざ観ようと思ったら、タイトルの最後に「2」の文字が…。その映画がシリーズものだとは知らず、とても悲しくなりました。

 このような悲しさを誰かに伝えようと思ったとき、どう表現すればいいでしょうか。

 感情というものは、その人自身の心に湧き上がってくるもので、それを伝えるのが難しいこともあります。

 そんな時に有効な手段が「たとえること」。『たとえる技術』(文響社)という本にそう書いてありました。

◎          ◎


 皆さんも「この感情をうまく表現できない」と思ったこと、ありませんか?

 たとえばプレゼントをもらったとき。「嬉しいです!」と言うだけで、果たして本当に自分の嬉しさが伝わっているのだろうか、と考えることがあります。

 この嬉しさをたとえてみましょう。

 「ありがとうございます! 『この犬、他の人に懐(なつ)くこと滅多にないのよ』と言われた時のように嬉しいです!」

 どうでしょうか? 相手は「そんなに嬉しいと思ってくれているんだなぁ」と感じることでしょう。

 同じく、孤独をたとえてみます。

 「『押すなよ!』と言っているのに押してくれる人がいないような孤独」

 とてつもない孤独感です…。

◎          ◎


 このように、『たとえる技術』の中にはクスッと笑える「たとえ」がたくさん掲載されています。少しご紹介します。

 「油断してドライヤーを使った途端ブレーカーが落ちたように暗い」

 「突然の自習になった時のような喜び」

 「『怒らないから言ってごらん』という言葉のように信じられない」 

 「知らない高校の全国大会出場の横断幕に自分と同姓同名があったような偶然」

 この本の著者・せきしろさんは、雑誌に寄稿する仕事をしていた時、「たとえ」が自分の個性を表してくれていることに気付いたそうです。

 つまり「たとえ」とは、独自性を持っていて、「私」という存在をアピールできるものなのです。

◎          ◎


 この「取材ノート」は4人で順番に記事を書いています。書いた人の個性が表れるコーナーであり、ありがたいことに楽しみに読んでくださる読者さんもいらっしゃると聞きました。

 メインにはなれないかもしれませんが、「無いと寂しい」「時には最初に読みたい」と思ってもらえたら嬉しいです。

 「取材ノート」は、「ハンバーグの横に添えられているフライドポテトのような存在」でいたいと思います。
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2739号2018年04月23日発行

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