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取材ノート 2722号(2017/12/11)
みやちゅうを読む会inマニラ!!

中部特派員 山本孝弘
 出張でまたマニラを訪れました。空き時間を利用して、「みやちゅうを読む会inマニラ」を企画しました。

 誰も来ないと思うなかれ。みやちゅうは世界中で読まれているのです。マニラ日本人学校の先生2名を迎えての開催となりました。初めて「みやちゅうを読む会」が海を渡りました。

 参加してくださったのは日本人学校教頭の百瀨幸徳(ももせ・ゆきのり)さんと数学教師の太田亮平さんです。会の中で、赴任中のいろんなお話を聞くことができました。

◎          ◎


 千葉県出身の百瀨さんは家族でマニラに来ています。外国に住んでいるからこそ、わが子にも生徒にも日本人のアイデンティティーを教えることに力を入れているそうです。

 そんな百瀨さんからフィリピンの柔道家の話を聞きました。その柔道家は元五輪代表のヒーローですが、彼の教室では貧しい生徒から月謝を取りません。全く儲からなくても子どもたちに柔道を教えているそうです。

 「日本人以上に日本の心を持っている人です」と百瀨さんは言います。

 また、マニラには多くの浮浪児がいます。フィリピン人に彼らのことを聞いても悲観的な答えしか返ってきません。

 そんな中、静岡県出身の太田さんのお話は一筋の光が差し込まれたような気持ちになりました。

 フィリピンには無償で通える公立の学校もあるとのこと。無償どころか制服と文房具を与えられる所もあるそうです。

 太田さんはその学校を視察して驚きました。狭い教室の中、60人を超える生徒たちがみんな目を皿のようにして、食い入るように授業を受けていたそうです。

 「教育の原点を見たような気がしました」。太田さんはそう言います。

◎          ◎


 フィリピン人は、私たち日本人が失くしてしまったものをまだ持っています。

 ある時、スコールに遭った百瀨さんと息子さんがずぶ濡れのままケーキ屋さんに入ると、見ず知らずのお客の一人が「風邪ひくよ。早く着替えなさい」と、替えの服を息子さんに差し出してくれたといいます。

 太田さんも家族を連れて来ていますが、3人目のお子さんはマニラで生まれたそうです。レストランで子どもがぐずって食事ができない時に、店員さんが2、3人来てあやしてくれたことが何度もあると話していました。

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 来年3月に任期を終えて帰国されるお二人ですが、今では家族共々フィリピンが大好きになったそうです。私はアサヒスーパードライを飲んでいましたが、彼らはフィリピンのサンミゲルビールを飲んでいました。

 とても有意義な「みやざき中央新聞で飲む会inマニラ」でした。
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2739号2018年04月23日発行

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