取材ノート 2750号(2018/07/16)
30代からのやり直し
編集部 鬼塚恵介
4月からみやざき中央新聞のスタッフになりました鬼塚恵介と申します。福岡県出身の39歳です。私は30代からやり直したことが二つあります。それは「勉強」と「仕事」です。嘱託職員として8年余り勤めた市役所を辞めて32歳で思い切って大学に進学しました。主な理由は「大学で本格的に勉強がしたかった」という、いたってシンプルなものです。社会人特別選抜枠で北九州市立大学の法学部に入学し、以前から関心のあった政治や法律を学びました。
自分としては20歳前後の学生に混じって違和感なく溶け込めていると思い込んでいましたが、実際は周りからどう見られていたか分かりません。入学して間もない頃、あるサークルの見学に行って、そこの女子部員に「なになに? 軽音に興味あるの?」とタメ口をきかれたのも、今となってはいい思い出です(笑)。
サークル活動はほどほどに、学業を優先し、授業の合間には自習室か図書館に籠る日々を過ごしました。
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もう一つやり直したのは「仕事」です。大学卒業後、みやざき中央新聞に入社するまでに転職を繰り返しました。
大学でのレポート作成や新聞を読むことが好きだった私は「何か書く仕事がしたい」と考え、新聞社を志望しました。求職活動も終盤に差し掛かった頃、みやざき中央新聞の求人票をハローワークに出た当日に見つけ、すぐに応募しました。
福岡で行われた面接はとても緊張しました。なぜなら前日に面接会場がカジュアルなカフェから高級ホテルのラウンジに変更され、さらに当日は同席すると伺っていなかった編集長も来られていたからです。
終了後も緊張がほぐれないまま、面接後すぐに掛かってきた「採用の方向で話を進める」という電話にも実感が湧かず、思わず「そうですか」と上の空で返事をしてしまいました。
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38歳で飛び込んだ初めての業界、その上宮崎というはじめての土地での「仕事」は目新しいことばかりです。
入社して最初の1か月間配属されたハートスタッフ(事務方)では、皆さんの電話に出る素早さに目を丸くしました。そして電話応対の流れるような語り口にうらやましさを感じました。
編集部では、取材・編集だけでなく広告のデザインも担当します。真っ白の広告枠を前にデザインを考えていると、美術の授業を思い出します。デザインについては勉強中です。コンビニに入ると、商品のデザインに目を向けるようになりました。
「勉強」と「仕事」をやり直すということは、まさに「人生」をやり直すことだなと実感しています。これから、みやざき中央新聞で新たな人生を歩んでいきます。
皆様よろしくお願い致します。
(編集部/鬼塚恵介)
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