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取材ノート 2756号(2018/09/03)
台湾一周 ヒッチハイク<後編>

台湾特派員 朝國孝亮
 「台湾一周ヒッチハイクの旅」の3日目です。日差しの強い中、行き先を書いたボードを掲げていると、目の前のカフェの店員さんがキンキンに冷えたお茶を持ってきて、「暑いでしょ。うちでひと休みしたら?」と言って、アイスやワッフルをご馳走してくれました。

 さらに、Facebookに僕のことを投稿して車を探してくれるなど、「おもてなし」が止まりませんでした。

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 どの方もただ車に乗せてくれるだけでなく、「ご飯食べた? この地域は〇〇が凄くおいしいから連れていってあげるよ」と言って、そのお店に連れていってくれたり、「今日うちに泊まりなよ」とか「うちは無理だけど友人に連絡してあげるからそこに泊まれよ」と、寝床を提供してくれるなど、プラスアルファのサービスを出会った人全員がしてくれました。

 台湾の最南端に着いた時は、前日に紹介してもらった人の所で1日アルバイトをすることになりました。代わりにその夜、泊めてもらう約束をしました。

 決して大きい家ではなく、旦那さんと奥さんと生まれたばかりの赤ちゃんと、同じベッドで川の字になって寝たのは不思議な感じでした(笑)。

 最終日の1日だけ、野宿をしました。寝床が見つからなかったからではなく、野宿も経験してみたかったのです。缶ビール1缶だけ買って浜辺で寝そべっていると、ファンキーで、ちょっといかついおじさんが近寄ってきて、僕の隣に座りました。最初は警戒しましたが、話してみると面白い人で、結局夜明けまで二人で時間を忘れて語り合っていました。

 8日間で台湾を一周しました。ある時は車が全然通らないダム付近で降ろされて困ったこともありました。でもそこで偶然出会った人と親しくなり、ナイトマーケットに連れていってもらうなど、ここでは語り切れないたくさんのストーリーが生まれました。

 「親日」を差し引いても、台湾の人々がどれだけ親切なのか実感しました。

 今、台湾にはたくさんの観光客が来ています。しかし中には台湾人の優しさを捉え間違い、途上国を見るように台湾を下に見ている日本人もいます。

 台湾のお年寄りの多くは、植民地時代に戦前の日本人の接し方に感動し、それを自分の子や孫に伝えているのです。

 「日本に行った時、日本人にお世話になったから、その恩をあなたに返したい」と僕に言ってくれた人もいました。

 私たちがした行動は次の世代に影響するんですね。こんなに国を挙げて親日になるまでに、過去どれほどの温かい交流があったのか、はかり知れません。

 2020年の東京オリンピックには多くの外国人が日本にやってきます。昔の日本人が築き上げてきた「日本人」という信頼(ブランド)を大切にしないといけないと改めて考えさせられました。

(台湾特派員/朝國孝亮)
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