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取材ノート 2786号(2019/04/22)
空を見ていますか?

編集部 重春文香
 ここ最近の週末は、暖かくなって急に伸び始めた庭の草むしりをしています。その間、10か月の息子は植えた花をむしったり、土を食べようとしたり…娘は干からびたミミズを持って来たりと大はしゃぎです。

 以前の私なら、最初から「汚れるから家の中にいてね」と言っていましたが、このように自由気ままにやらせようと思ったのは、元NHKディレクターで、現在はNPO子どもとメディアの代表理事を務める清川輝基さんの講演会「子どもが危ない、スマホ社会の落とし穴」に参加したことがきっかけでした。

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 清川さんは、電子メディアと子どもたちの視力・体力・学力の低下との関係性について詳しく語られました。 

 電子メディアとは、テレビ、スマートフォン、ゲームといった電子機器が発信するものです。

 特に、私たちの身近になり過ぎたのがスマートフォン。これとのうまい付き合い方の例として、「スマートフォンを操作し始める時、『ブタ』を押すんです」と清川さん。

 「ブタ」とはブタ型のキッチンタイマーのことで、スマートフォンの操作時間を計り、その時間分、本を読むという家族のルールを作り、清川さんもお孫さんの家で実践しているそうです。

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 講演の最後に、タイの携帯電話会社 dtacのCMが紹介されました。

 並んで浜辺を歩く恋人。会議をしている同僚。横でお絵かきをしている娘。スマートフォンを操作していると、隣にいた人がいなくなる。一緒にいるのに、一緒にいない…。「それでいいのか」とスマートフォンを置いた瞬間、隣には自分に笑いかけている愛する人、仲間、子どもがいた。そして、ふと顔を上げると、空には虹がかかっていた。

 心がほっこり温まりながらも、スマートフォンとの付き合い方を考えさせられる内容でした。

 清川さんは言いました。「液晶の画面よりも、生の迫力を味わおう。外で遊んだり、コンサートに行ったり、絵を観たり。目を見て家族とコミュニケーションをとりましょう」

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 娘が1歳になる前、宮崎の観光名所でもある青島の海に初めて連れて行きました。娘はひんやりとした浜辺に足を着け、静かに打ち寄せてくる波に戸惑いながらも、波の寄せ返しを不思議そうに見ていたのを思い出しました。

 「リアルな体験って大事だな。もっと自然に触れさせよう」、そう強く思いました。

 今年のゴールデンウィークは10連休。予定を調べるために持っていたスマートフォンから目を離し、顔を上げると、雨上がりの薄暗い空の向こうに、かすかに明るい日が差していました。 

(編集部/重春文香)

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