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転載・過去・未来 2681号(2017/02/06)
その13 手は「第二の脳」~脳の活性化は何歳になってもできる~

NHKテレビ体操講師(当時) 輪島直幸
 皆さん、ご自分の体、どれだけ動きますか?

 「日本は世界一の長寿国」といっても一番多いのは寝たきり老人ですからね、現状は。

 ですから、単なる「長寿」ではなく、最後まで自分の体は自分で面倒を見れるようにしておきましょう。

 「第二の脳」といわれ、いつも動かしていると脳にいい刺激が伝わるのが「手」です。中でも一番器用に動き、細かい運動をできるのが「指」です。

 さらに日常で一番よく使う指が「親指」と「人差し指」です。この指で箸を持ったり、紐を結んだりしますよね。

 脳細胞がダメージを受けてしまうと指も思うように動かなくなります。ですから指はしっかり動かしておきましょう。

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 20歳を過ぎた辺りから脳細胞が死んでいきます。「1秒間に1個死ぬ」といわれていて、1日に約8万6400個死にます。50歳くらいの人はすでに10億個近い脳細胞が死んでいることになります。

 ただ、私たちが普段使っている脳は全体の1割くらいです。残りの9割は「ただあるだけ」です。でも、そういう脳細胞とも繋がっておく必要があるんですね。

 脳細胞と脳細胞は、何歳になっても神経配線で繋がるそうです。脳細胞が死ぬのは止められませんが、繋げていくことは可能なんです。

 そのために「第二の脳」である手を刺激する必要があるのです。さするだけでもいいし、叩くだけでもいいし、指と指を絡めてギュッギュッとするだけでも違うそうです。

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 脳の中で最初に衰えていく細胞は、おでこの部分にある「前頭葉」です。ここは「意欲・やる気」の脳です。だからいろんなことに興味を持ってやってみようという気持ちがある人は若い人です。

 「面倒くさい」とか「そのうちやります」とか「遠いから行きません」とか言うようになると前頭葉の脳細胞がどんどんなくなっているのです。ですから「やってみよう!」という気持ちを前面に出す生活を心掛けてください。

 恋愛をするのもこの脳です。だから恋をしている人も若い人です。「うちの旦那さんってステキだな」と思える奥さんは脳細胞が若いということです。心ときめくようなドキドキが大事なのです。

 好き嫌いの感情を脳にインプットするのは3歳くらいまでだそうです。だから3歳までは大事です。

 その時期に夫婦仲がいいと、女の子は「パパみたいな人がいい」となります。逆に仲が悪いと「パパみたいな人はイヤ」という潜在意識がインプットされてしまいます。

 側頭葉の中に「海馬」という部位がありますが、そこが記憶を司る脳です。

 皆さん、昨日の夜、何を食べたか覚えていますか? 今朝、何を食べたか覚えていますか? 

 「海馬」の脳細胞がなくなっていくと「おい、メシ!」「さっき食べたでしょ?」という会話になってきます。あるいは、用事があって隣の部屋に行ったのに、「あれ? 私何しに来たんだっけ?」となるわけです。そうならないように手や指をよく動かしましょう。

 まず、両手の指先同士を全部くっつけてください。そして他の4本の指をくっつけた状態で、親指同士をクルクル回してください。指同士がぶつからずにできたら60代の脳ということです。

 次に、人差し指同士だけでクルクル回せたら50代。小指同士だけで回せたら40代。中指同士で回せたら30代。薬指同士で回せたら20代の脳ということになります。

(1999年10月18日号より)


★このコーナーは過去26年のバックナンバーの中から選りすぐりの記事に加筆し、読み切りで転載しています。

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