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転載・過去・未来 2755号(2018/08/27)
その85 認知症も早期発見!~「初期なら87%回復します」~

高齢者リフレッシュセンター「スリーA」所長 増田末知子
 あるご主人が、「行動がおかしい」ということで67歳の奥様を病院に連れていきました。

 脳外科でMRIを撮りましたが「脳に異常はない」と診断されました。でも2年経っても、ちっともよくなりません。

 それでご主人は、また同じ病院に行きました。そして再びMRIを撮りました。

 すると「奥さんはアルツハイマーです。10年後には寝た切りになるでしょう」と言われました。

 「2年前には『なんともない』って言われたのにどういうことですか!」と怒りましたが、どうすることもできませんでした。

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 ご主人は、新潟からわざわざ静岡の私の予防教室まで奥様を連れてこられました。奥様は、話もせず、元気もなく、怒りっぽくて、下着も替えたりしない状態でした。でも3か月間の合宿で脳の機能が上がり、よくお話もできるようになりました。

 この奥様が予防教室卒業の前日に書いた文章があります。

 「3か月くらい前でしたでしょうか、主人に連れられてこちらにお邪魔しました。自分では何も分からず、ただ主人についてきました。先生にいろいろ聞かれましたが、さっぱり分からず答えられなかったと思います。今思いますと、だいぶ進んだボケだったと思います」

 この方は、「3か月くらい前」とか自分がボケていたことも思い出しました。最初書いていた文は全部力夕カナでしたが、それがひらがなと漢字になっていきました。

 脳の機能が上がってくると、字を思い出したり文章をしっかり書けるようになっていくのです。

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 また、「私の息子は大阪の大きな病院の内科部長をしているけど、私を治してくれない」と言って入所して来られた方がいました。この方が良くなっていく途中で書いた二つの文章があります。

 「5月の13日、主人にはがきを書いた。涙が止まらなかった。だんだん字を忘れるし、言葉も不自由になる。この間東京に行った時は楽しかった。夢をもう一度。神様、このままではあんまりです。もう一度、元に戻して下さい。お願いです」

 「5月の14日、先生が私の作文を皆の前で読んで下さった。うれしかった。元に戻りたい。皆に会いたい。神様、どうしてこんな悲しみを私に与えられるのですか。何も悪いことをしないのに」

 認知症の方というのは、取り繕いをしたり憎たらしいことを言いますが、心の中では「困ったなぁ」とか「どうしたらいいの?」と思っているのです。

 ただ、その思いをなかなか言葉にできない。でも良くなっていくと言葉にできていくのです。

 誰にでも老化現象はあります。その老化現象に障がいが加わって出てきた時に記憶が悪くなっていきます。でも、早目に予防対策をすると良くなります。

 家族の方が「何かおかしい」と思って、そのまま何も対処せずに放っておくと、2年間で3分の1の方が重症の認知症に進行します。

 ところが、トレーニングをすると、認知症の中度の方なら3年後には25%が良い状態を保ちます。軽度の方なら55%、前段階の方なら87%が良い状態を保ちます。

 ですから、できる限り早くトレーニングをすることが大事になってくるわけです。

(2001年6月11日号より)

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